ZEISSレンズとかなんとか

*PC画面での閲覧推奨*

CONTAX

今年の桜

たまには解説したいと思います。

なぜ、桜にめいっぱい寄って白バックで撮るのか?というのは、特にたわわに咲くわけでもない桜の木を、電線や建物をよけながら空に抜くと、必然的にこのようにしか写らないからです。つまり、こうしたくて撮っているというよりは、妥協的解決策が自分の桜写真なのです。しかし、そうはいっても気合を入れて撮るからには、なにかしらのこだわりを入れたい。それが水彩画をイメージした曖昧なボケと階調です。

きれいに構図をまとめるだけでなく偶発的に味わい深い描写が得られたら……と、毎年、同じように挑戦しているのですが、自分の環境ではそろそろ撮り尽くした感があって限界かなとも思います。なお、桜のピンク色は絵という感覚で仕上げているので、一貫性はなくリアリティも重視していません。


マンネリ化してきたので、すこし違った光と距離感で捉えてみた写真。
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Tessar 45mm F2.8 AEJ #2 Planar 50mm F1.4 AEJとの比較

さぁ~て、Tessar 45mm F2.8の画質チェックいきましょう!と、先へ進みたいところなんですが、今回の比較にはひとつだけ前置きがあります。


じつはこのレンズ、クモリがあるんです。しょぼーん。(´・ω・`)


これ、最初にレンズが届いたときにぱっと見、とてもきれいだったんで強いライトを当てずに部屋の明かりだけで内部の確認をすませてしまったんですね。それで、やった~当たりレンズだぁ~って、いい気になって比較撮影を進めていたら、なんか逆光描写がおかしい。で、あらためて懐中電灯をつかって調べてみたら、あ~~くもっとる……ってわけです。

ただこのクモリ、ほんとうに初期の初期、完全逆光以外はまったく影響がないと言える程度だったので、まあいっか、と逆光場面は評価を保留にする形で比較を進めてみたいと思います。


いつもの注意ですが、開放F値が違うレンズの比較なので、絞り込んでF2.8に合わせているPlanarにはRAW現像で周辺減光を足して画面全体の階調感をそろえています。さらに画角も違うので、本来は比較が難しい組み合わせとなるのですが、3群4枚のテッサータイプと6群7枚のガウスタイプはあきらかに個性の違うレンズなので、描写の違いは十分に把握することができました。


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CONTAXレンズは本当に高級品だったのか? 国内市場でAEJ/MMJ/AEGの価格を見渡す視野

CONTAXは高級MFカメラとしてデジタル時代の入り口まで生き永らえましたが、それでもしだいに現役当時の記憶は失われていき、現在ではミラーレス世代の新しい人たちがCONTAXの交換レンズ群を“オールドレンズ”として愛でているようです。

その際立った名声は連綿と語り継がれていくでしょうが、しかし、かつてのCONTAXがどれほど高級品であったかという肌感覚は意外と伝わりづらいものです。

そんな雰囲気を知るための手がかりは単純な数字、すなわちメーカー希望小売価格であり、今回はこれを日本カメラショーのカメラ総合カタログにもとづいて他の国産レンズなどといっせいに比較してみます。

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お花と葉っぱと枝

Planar 50mm F1.4 AEJ
α7II Photoshop Camera RAWの現像設定はてきとう

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Planar 50mm F1.4 AEJのギザギザ絞り

オールドレンズでなに買おう♪ やっぱ、Carl Zeissってすごそうだし、すごく評判の良いCONTAXのPlanar 50mm F1.4だねっ!

……となると、気になるのがAEJのぎざぎざ絞り。こんなの、絶対にボケ味が悪くなるに決まってるんだからMMJしかありえない。


なんて考えは間違いです。
なぜなら、ボケの形が気になるような状況ではいっさい絞らないから。


この写真、何の先入観もない方なら気にならないのかもしれませんが、写真的にこういう撮り方をしてる人はほとんどいません。なぜなら、このように角ばったボケは人為的過ぎて、自然界のイメージとかけ離れるからです。
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特に草花では丸みを帯びたボケのほうがよく馴染みます。
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Tessar 45mm F2.8 AEJ #1 外観、機構などなど

テッサーといえば、「かつて、その写りの鋭さから【  】の目と呼ばれ……」なんてフレーズが有名ですが、みなさん、この【  】に何が当てはまるかご存じでしょうか?


ネコの目? (ↀωↀ) ニャーン(きまぐれ)
ヘビの目? (∮ ∞ ∮) フシュルシュル(邪悪)
ヨメの目? o(*`ω´)o またワタシにだまってカメラ買ったでしょ!(これが一番こわい)


答えはふたつ出てきます。鷹の目テッサーと鷲の目テッサー。これ、どちらかが正解なんですが、日本ではふたつとも広まってしまっていてわけがわかりません。というわけで、このフレーズは使わない!という安全策をとって(笑)、先へ進みましょう。


……しかし、実はもうひとつ、このTessar 45mmにはお決まりの言葉があるのです。

それは、「ボディキャップの代わりにこれを着けておけば、レンズ一本分、重さやスペースの節約ができるよ」ってことです。つまり、Tessar 45mmのライバルはPlanar 50mmではなくボディキャップということで、比べてみたのがこちら。

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Tessar 45mm F2.8 重さ: 90g 最大径: 60mm 高さ: 18mm(マウント爪を除く)
ボディキャップ 重さ: 約5g 最大径: 60mm 高さ: 6mm(マウント爪を除く)


いくらパンケーキレンズといっても、マニュアル操作を犠牲にしていないのでボディキャップの3倍になる厚みはいたしかたありません。しかし、この前玉の低さは驚きですね。

噂どおりのコンパクトネス、すごいぞ、テッサータイプ!!


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Apo-Makro-Planar 120mm F4はどれくらい解像するのか?

Apo-Makro-Planar 120mmが絞り開放で解像しないって言ってるのは、どこのどいつだ出てこいやあ!! (# ゚Д゚) ゴルァ!!

はい、それはうちの記事です(汗)。


しかし、だいたいにして、写真趣味の個々人が等倍画質をどの程度求めるかなんてわからないし、その判断も人それぞれ。なわけで、ものすごく撮影の精度にこだわっている方が現物を見たときに、やはりイマイチだねってのもありえるし、あくまで全体を眺めた綺麗さのほうが大事で、べつに限界解像なんて求めてないよ、っていう意見もあるかもしれません。

そのへんのあいまいなところに白黒つけるために、Apo-Makro-Planar 120mmの等倍画像を掲載してみます。これが良いのか? 悪いのか? それを判定するのはあなたです!!



α7II + Apo-Makro-Planar 120mm F4(開放のみ)
全体画像(600×400px)→等倍画像の一部切り抜き(600×600px)で共通

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Planar 85mm F1.4で桜さん

EOS 5D、α7II
Planar 85mm F1.4

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Distagon 18mm F4 AEG 他のDistagon 比較撮影

前回の比較撮影で、Distagon 18mmの描写特性について結論を出したのですが、実のところ……

画角もF値も違うレンズでそんなことが簡単に分かるわけがない!  (°言°) ドーン

Distagon 18mm F4 AEG Distagon 21mm F2.8 ZE 比較撮影
http://sstylery.blog.jp/archives/80521681.html

というわけで、なんとか分析の確度を上げようと、Distagon 21mm F2.8 ZEと並行して撮影していたのがDistagon 28mm F2.8 MMJとF-Distagon 16mm F2.8 AEGだったわけです。画角差(絵柄の差)はDistagon 21mmよりもさらに広がりさして有益でもありませんが、すくなくとも同じCONTAXだし、デジタル時代のコシナツァイスよりも通じるものはあるだろうという目論見でした。


Distagon 28mm F2.8 MMJ: ほぼニュートラルな色味による高彩度、CONTAX時代としては高いMTF
F-Distagon 16mm F2.8 AEG: AEG初期の写りの古さ


これらのレンズと比べることによって、CONTAXの中でのDistagon 18mmの位置づけが具体的にイメージできるかもしれない、ということでジタバタしてみたのがこの記録となります。あくまで補助的な比較だったので枚数も少ないですし、結論は前回のレンズ評にまとめたので特に新しい事柄はありませんが、まあ資料的な意味合いとして。


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「標準レンズの帝王」はウソだけどホントの話 ~ 国産50mm F1.4のSUMMICRONとも呼ぶべき、もうひとつの王者

オールドレンズ界隈で、‟標準レンズの帝王”という言葉はあっちこっちでしつこいくらいに出てきます。しかし、これはメーカー自身がカタログに書いた言葉で、少なくとも自分の見聞きした範囲ではCONTAXの現役当時にこんな大それたことを言っていた人はひとりもいなかったですし、今だって写真趣味の集まりでは「このレンズは標準レンズの帝王と呼ばれていて……」なんて大真面目に語られてはいないと思います。つまり、この言葉はレンズ解説の枕詞に便利だからネット時代に爆発的に広まっただけ。

【国内版のPlanar 50mm F1.4の解説】
カール・ツァイス交換レンズを代表する高性能レンズ。光学ガラスの進歩とカール・ツァイスの最新の設計理論から生まれた優れた描写力は標準レンズの帝王ともいうべき逸品です。
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【海外版のPlanar 50mm F1.4の解説】
A fast, high-performance standard lens incorporating the latest achievements in optical glass and correction of image errors. Valuable both for fast action and low light levels.
(※てきとう意訳 光学ガラスと収差補正における最新の成果を取り入れた、高速で高性能な標準レンズです。 速い動体と微光量下の撮影で役立ちます)

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このように、プレミア感を演出する国内版の解説と違って、海外版はごく簡潔に新しい50mm F1.4の特長をまとめているだけです。なぜ、このような温度差があるのか?というのは、当時の日本人のドイツレンズに対する強い憧れに加え、もしかしたら、YASHICA/CONTAX以前の高級カメラであるContarexが王(rex)という単語を用いていたことにあやかったのかもしれません。

と、こんな書き出しをすると、自分が日本人のブランド志向を皮肉っているかように思われるでしょうが、しかし、昔の自分もまた、思いっきりCarl ZeissやPlanarという言葉の響きにうっとりと夢を見ていたのです。


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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

お問い合わせ: ahocontaxmania@gmail.com

c03


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*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せている築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm F1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。


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