答えは、びみょう!
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たとえるなら、無線のマウスは便利だけど、やっぱり有線の確実さも捨てがたい、みたいな……。


つまり、どういうことかというと、このリモコンがちょ―――便利なのは間違いないです。

それは、有線のケーブルレリーズにあるごちゃごちゃしたケーブルの扱いの面倒くささや、カメラに接続する手間がないからです。手持ち撮影から(クイックシューを使って)さっと三脚撮影にきりかえたときに、カメラバッグからリモコンを取り出せば、そのまますぐレリーズ。そして、また移動となれば、ケーブルがぶらぶらすることなく、リモコンをしまうだけ。

とにかく、軽快な撮影スタイルにとても合っているのがこのリモコンで、三脚を使う人はとりあえずカバンの中に入れておいても損はありません。ケーブルがないからスマートに収納できるし、電池の心配はあるけど壊れにくい。


では、なぜ有線も捨てがたいのか?

その理由は、α7シリーズの赤外線受光部が正面側にしかないからです。普段からみっちり三脚撮影をしている方は、はい、ここで解散?

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いわゆる一般的な風景写真を撮る場合、撮影者はカメラのすぐ後ろに構えて、構図調整やその他、いろんな操作をしながらシャッターを切ります。ところが、これが赤外線リモコンだと、わざわざカメラのグリップ先端にある受光部の窓に向けてぐいっと手を伸ばすか、自分の立ち位置を変えてボタンを押す必要があるのです。これがいまひとつ面倒で、きちんと受光部を意識してリモコンを向けないとカメラは反応しませんし、おまけで使える画像再生/削除などの操作も、結局は本体側で操作したほうがてっとり早く済みます。

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また、意外な盲点として、同じ景色で構図やピントを変えたりして断続的にシャッターを切る場合に、ケーブルレリーズは手を放してもカメラにぶら下がっていますが、リモコンはいちいちポケットにしまったり出したりを繰り返さなければ両手が使えません。

このようなプラスマイナスを考慮して最初に言ったのが、「リモコンは良いところも悪いところもあり、びみょう」という結論です。


ただし、α7シリーズのリモコンは、古典的な三脚撮影でない場合はとても便利なのがミソで、操作性の良い録画ボタン、記念写真などで活躍する2秒タイマーに加えて、うまくセッティングすれば赤外線による複数台同時シャッターも実現できるようです。たぶん、このリモコン、もともとはカジュアルにAV用途で使うものなのかもしれません。謎のPRINTボタンとかありますし。


左がソニー純正、中央が動画ボタンあり、右が動画ボタンなし(赤いのは二秒タイマー)
※これらを使うには、最初にカメラ側のリモコン設定をONにする必要があります。


ちなみに、「レリーズロックのないリモコンだと、バルブ撮影はどうなるんだ?」と疑問を持つ方もいるでしょうが、α7IIの仕様では、バルブ設定でリモコンを使うと自動的に一回目のボタン押しで露光開始、二回目のボタン押しで露光終了のタイム撮影になるので、この点についてはよくできています。

近頃は、このようなリモコン機能をスマホで代替することもできますが、撮影に関する単機能をいちいちWiFi接続してうんぬん、というのは個人的には好みません。撮影道具は、確実に、素早く、雑に(余計な気をつかわずに)扱いたいなと。


写真用途としては、このへんが無難でしょうか。
シンプル・イズ・ベストで、電池の心配なし!