なんか変なサブタイトルですが、今回の個体についてはそういうことです。

光が変化するあんまりよくない状況でさくさくっと比較撮影をしてきましたが(いちいち天気を選ぶのめんどくさい)、このMMタイプに関しては製造ナンバーが若過ぎで、中身はAEタイプそのものではないか?というのが結論です。

もしかしたら、CONTAXの描写の改善(発色の微妙な変化)はMM化とは無関係に長い製造年月のどこかで行われたというだけなのかもしれません。順当に考えれば、MM化をきっかけに描写のマイナーチェンジが進められたというのは正しいような気がしますが、実際にどの時点で切り替わったか?というのはレンズ銘柄によっても違うかもしれませんし、もっと変態的にレンズを集めないとわからないでしょう。

1、AEの初期型(黒マウント)
2、AEの最後期型(銀マウント)
3、MMの初期型
4、MMの後期型

具体的にはひとつの銘柄についてこの四種類を調べる必要がありますが、ここまでくると……… 

ヤッテラレッカ (ノ`Д´)ノ.:・┻┻


つうかですね、こんなどうでもいい比較をやっている合間に、ふとサンプル画像を増やしておこうとか思ってシャッターを切るわけですよ。そうするとその時、装着していたレンズはどっちがどっちだかわからなくて、S/N関係ないままにのぞいたファインダーの中には、えもいわれぬきれいな色と階調がわーっとあふれ出して幸せな気分になるのです。


もういいじゃないか! 君が持っているPlanarが最高のレンズだよ!(自爆)


もとい(汗)。
日差しの強い晴れ間に、途切れ途切れの雲が浮かんでいる撮影状況です。


最初の画像がPlanar 50mm F1.4 MMJ初期型、後の画像がPlanar 50mm F1.4 AEJ黒刻印ですべて共通。

すべて絞り開放 マニュアル撮影で設定固定、WBは5200k付近
Photoshop Camera RAWの現像設定はCamera Standard(DPPのスタンダード相当)


光が動いているので、画像の中で変化のない部分を注視する必要があります。MMJ初期型で感じた青みは本当かということで右奥の車を比べると、MMJの一般的な傾向から外れてAEJと似た発色傾向でした。
905


906


日陰に入ればなんらかの差が出るだろうと思って逆光の陰に隠れた木の幹を撮りましたが、これまた差異はなし。というか、柔らかな光になると途端に色が輝き出すんですよね、CONTAXのPlanarって。
907


908


917


918


ボケを確認。画像の中心左は木漏れ日の入り方が違うので注意。
909


910


以下、数枚は一部切り出し画像。

まずピント付近。スポット光の当たる強さが違ったので明るさや色みも微妙に違います。それを無視してフレアとシャープネスを観察すると、後者のAEJの方が微妙に前ピンのようです。
911


912


右下
913


914


左下
915


916


923


924


 以前、比較に使っていたMMタイプなら微妙な黄色みが認識できたはずですが…。
919


920


921


922


今回、意識的に日陰など色温度のかたよる場面を選んでいますが、ここまで同じなら完全に中身が同一と認定できます。なんとなくMMJ初期型の方が青の純度というか、同じカラーバランスの中でさらにBlueが強そうな画像もありましたが、もしそうだとしてもAEタイプの中での微細な個体差という括りになるでしょう。

ピントの合わせやすさは、ヘリコイドにみっちりとグリスが詰まった状態の良いMMJ初期型が上だったということも追記しておきます。それを差し置いても、今回はピント精度で黒刻印が負けました。同じピント合わせを何度も繰り返していると目が慣れてしまって、ピントの山をひろう感覚が鈍くなるんでしょうか? 撮影の順番がMMJ→AEJでしたし。