ピント問題の続編とカラーシフトについて。

前回のアンダーインフぎみのアダプタは除外して、手持ちの国産2種、中華1種で無限遠にピントリングを送った際の実際のピント位置を調べてみます。使ったのはHANSA(RAYQUAL第一世代のOEM)、RAYQUAL第二世代、どこぞの中華製。

A: 10m付近
B: 6~4m
C: 2~1m

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【等倍画像をチェックした結果】
HANSA:××× Cの前側 非常に悪い
RAYQUAL第ニ世代:×× C 非常に悪い
中華アダプター:× B 悪い


……これ、実は結果は分かっていまして、以前行ったテストどおりにピント位置の差が出ています。


通常、C/Y-EOSのアダプター問題は10m~無限遠の間でどこまでピントが送れるか?となるのですが、超広角ともなるとそれが極端にシビアになってごくわずかな厚みの違いがここまでの影響を生むようです。まずは公差のプラス側だと思われるうちのボディがアダプタ遊びに向いてないのは確定、もうひとつ危惧するのはレンズの個体差です。50mmはAEとMMで無限遠の出方に違いがあったので、レンズ単体の精度はどうなんだろう?ということがとてもモヤモヤ。

ともかく、デジタルの世界では絞って被写界深度に入れるにしても限度があり、実用的にはもう少し先にピントが送れないとただ単に甘い画像を量産するだけになってしまいます。18mmは寄ってパンフォーカスが基本とはいえ、あまりにもピント送りに余裕がなさ過ぎて撮影していてどうもスッキリしません。

というわけで、このレンズをちゃんと使うには、第一に劣化しているグリス交換その他の修理が先かなあと。そして、精度が確保された後にアダプタか……ボディか……。



続いては周辺部のカラーシフト問題。

うっそん、一眼レフで?と寝耳に水なんですが、実際に出ているものはしょうがありません。おそらくDistagon 18mmはミラーが当たるので、実用的な情報が表に出てこない状況だったのでしょう。それとも、これも個体差とかあるんでしょうか???
まあ、これはライカM8発祥のミラーレス定番の話題ですから対処法は存在しているので、とりあえず計測して実態の把握をしておきましょう。


絞りF4
けっこう苦労して撮影した補正用画像。
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実際にやってみれば分かりますが、超広角で均一な平面を撮影するのは至難の業です。光源を背にするとカメラの影が入りますし、どうしても左右の光量差が消せませんし、もっと悪いと色温度さえ違ってしまいます。ようするに、紙の複写をする要領で左右からバウンスライトでも当てればいいんでしょうが………超広角でそんなセット組めるかあ~~~~~!

つーわけで、試行錯誤の上に思いついたのは、薄暗い部屋の白い壁に寄ってぼかしつつ、長秒露光の間に手持ちでカメラを回転させること。スローシャッターというのが気にはなりますが、カラーシフトはセンサー側で起こるので、被写体の色が均一ならボケてようがぶれてようが関係ないはずです。で、部屋の中の光量むらをカメラの回転で平均化する。最後にRAWを開いて、中心部をグレースポイトで矯正。

いかがでしょうか……。ぜーぜーはーはー。


もしかしたら、学術的なご指摘があるかもしれませんが。とにかく計測。
ノイズ成分がばらつきの要因になると困るので、スポイトを置く前に輝度NRを最大まで掛けています。
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具体的な数値は参考程度にDistagon 18mmのカラーシフトを読み解くと、まず中間画角ですでにブルーが強まり始め、そのブルー成分のマゼンタとシアンが徐々に崩れていくことで、画面最端でシアンブルーの色被りに到達するということですね。おそらく、絞り値が変わればこのカラーバランスも微妙に変わってくるんじゃないかと思いますが。



【追記】

…………そういえば、うちにはもう1本F-Distagonなんて物があったなあなんて持ち出してみたら…………


余裕で遠景をピントが通り過ぎる…………



(もしや、Distagon 18mmの状態が悪いだけ?……………………)

Orz