他のPlanarやDistagonと違って、このレンズはボケに頼らない平面の階調だけで力強い印象を残すような気がします。色の粘りというか厚みというか抜けの悪さというか……。
※周辺部カラーシフトが起こっていますが修正はしていません。


カメラは旧機種のEOS 5D
Distagon 18mm F4 AEG 注記なければ絞りF8~11
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整、一部ゴリゴリ現像

1198


1194

絞り開放
630


絞り開放
ピクチャースタイル:風景で青空を演出。
631


ゴリゴリ現像。
591


寄れい寄れい~! とりあえず寄っとけば空間は埋まるはず~。
632


HDR画像に見えますが、温室なので四方八方から光が入っているだけです。
637


歪曲は糸巻きに見えます。近接だからでしょうか?
644


他のレンズなら楽勝の近接クローズアップ撮影も、暗い超広角で画質の悪い開放絞りとあれば、とんでもない難易度になってしまいます。そこそこ粘りましたが、とうとう手持ちではピントが決まらず。
1196


絞り開放
これも独特の厚みを感じます。絞って周辺減光のない画像もありますが同じ印象でした。638


640


635


642


590


時々、みょ~な質感が出ます。
IMG_0100


さすがに輝度差があるので、ハイライト補正をしています。
1197


レンズの印象…というのはけっこう撮影者の思い込みが多く、実は現場の光が感動の要因であることがほとんどですが、Distagon 18mm F4 AEGは誰もが「おや!?」と反応する強い個性を持っていると思います。CONTAXに慣れ切っている自分がファインダーを覗いただけで「!!」となるくらいなので。
その理由はいまだにぼんやりとしか掴めていませんが、発色とコントラストは普通なのに、その中にベタっとした諧調が入り混じることで独特の粘るような厚みを生むようです。解像力は絞らないと明らかに不足しているのですが、この特別な写りのおかげで絞り開放ばかりで撮りたくなるという困ったレンズでもあります。

ただし、後期型のMMJでは発色性能の改善によって旧型の癖が抜けているケースもありますので、この18mmの特徴はとりあえずAEG限定の話としておきます。


あと、このレンズの周辺部カラーシフトは一般的な話ではないようで、個人的には首を傾げています。一眼レフとレトロフォーカスタイプの広角系でこの現象が起こるのはあまり聞いたことがなく、古すぎる撮像素子との相性が悪すぎると解釈していましたが、なんと最新のα7でも普通に出ます。これはあくまで推測ですが、Distagon 25mm F2.8は初期型から次第に周辺画質(周辺光量不足)が改善されていったようなので、この18mmも同じことが行われていたのではないかと思います。というのも、デジカメWatch及びアダプタメーカーの記事を見てもDistagon 18mm F4はカラーシフトが起こるとは書いておりませんので、SN:57という若すぎる自分の個体が原因なのかなあと。謎です。