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…………………………プラシーボ……………。(ノ゚∀゚)ノ


つーか、雲ひとつない晴天か雲の厚い曇天で風がない日の太陽が高い時間帯なんていちいち選んでられるかー! (°言°)


というわけで、単純な写りだけならまだしもボケ像の比較となると撮影の難度が桁違いです。粘り強く機会をうかがえば精密なテストもできそうですが、だいぶ実感も得られたし、もういいかーって感じです。

撮影者の実感としては、AEJとMMJの違いは比較画像を横に並べれば微妙に認識できますが、AEJ黒刻印に特別なものがあるかはよく分からず。なにより、ボケ像の観察ともなると個体差よりも光の変化や被写体へのピントの入り方で等倍の様子が変わってしまうので、描写に差があったとしても確信がもてません。

なので、もう知らん! (゚∀゚)


さて、この検証をやるきっかけになったSN58黒刻印の写真です。後ボケの輪郭が強く、今までの自分の記憶にない雰囲気を醸し出しています。これが果たして気のせいかどうかということで、比較テストを行ったわけですが……。

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すべて絞り開放 マニュアル撮影で設定固定、WBは5200kから大雑把に調整
Photoshop Camera RAWの現像設定はCamera Standard(DPPのスタンダード相当)

S/N:58 黒刻印 AEJが一枚目、通常のS/N:58 AEJが二枚目
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ピント位置。黒刻印が若干奥へピントが入っているようです。
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前ボケの部分拡大
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後ボケの部分拡大
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SN58黒刻印AEJが一枚目、初期型MMJが二枚目

右側の陽射しが違いますが、左側はほぼ同条件。このMMJはS/Nが非常に若く中身がAEJと同一と思われる個体です。
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ピント位置
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後ボケの部分拡大
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SN58黒刻印AEJが一枚目、通常のMMJが二枚目で共通。

この画像はほぼ同一ピントと言えるものですが、そうなるとさすが同じ銘柄のレンズだけあって瓜ふたつのボケ像を見せます。
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後ボケの部分拡大
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しばらく使い込んでなんとなく思うのは、黒刻印の描写が時に独特というよりはAEJの持つわずかな青みが日陰でスムーズな諧調のつながりを示し、その結果、自分のよく知るMMJとの印象の違いを示すのではないかということです。なぜそう思うのかというと、発色は悪いがコントラストの良いオールドレンズを日陰で使うと、たまに冒頭の画像のようなつるんとした諧調が得られるからです。黄色みが邪魔をしない分だけハイライトまできれいに抜けていくのでしょうか。

あとは多少の個体差で球面収差の状態が違い、それが丸ボケなどのハイコントラストになると気のせい程度に表れてくるとか? とかとか?



【追記】
この黒刻印はやっぱり丸ボケの輪郭線は強めのようです。アサヒカメラの診断室で三回繰り返されたPlanar 50mmの測定結果を見る限り、球面収差のカーブはそれぞれ微妙に違っていたので、縦収差図の最端の光線がプラス側に振れるか、マイナス側に振れるかで、この印象の違いが生まれるのかもしれません。世間でボケの良いとされるレンズは球面収差の補正不足だったりするので(つまり、この黒刻印とは逆の補正状況)要するに、本当にボケの評価などはただの主観ではないかと。


【2020年の追記】
さまざまなオールドレンズを経験し、知識量も上がった自分の視点では、この個体は球面収差が微妙に過剰補正側に振れ、二線ボケと収差フレアが増している状態という解釈が濃厚です。その理由は自分がいいなと思っているやわらかな逆光時の艶感が、過剰補正型やコマ収差の多いレンズによって得られるハロの輝きと同じだからです。すなわち、このPlanar 50mm F1.4は若干、メーカーの思惑から外れた個体という可能性があります。