ZeissJena

レンズ探求 #43 BiotarとPrimoplanとXenon 野外比較

戦前戦後シリーズの第3回で、これまでのまとめになります。

その内容は、Biotar 58mm F2とPrimoplan 58mm F1.9とXenon 50mm F2の写りを順々に比較していくだけで、個別の解説はありません。まあ、せっかく一時代のExakta用標準レンズがそろったので、歴史的な意義も込めて資料を残しておこうというのが今回の趣旨です。

ただし、ひとつだけ変更を加えているのが、Biotarをより古い戦後初期型にしていることで、これにより、戦後型が出てすぐに終売となってしまったXenonと、より公平な比較になるのでは?と思います。


【比較に使用した個体】
Biotar 58mm F2(4群6枚、ダブルガウス、1940年代後半の戦後初期型
Primoplan 58mm F1.9(4群5枚、変形エルノスター、1950年代前半の戦後後期型)
Xenon 50mm F2(5群6枚、変形ガウス、1940年代後半の戦後型)


いちおう補足しておくと、この並びは35mm一眼レフの始祖ともいえるKine Exaktaの標準レンズを戦後型に当てはめたものですが、1950年代に入るとWestagon 50mm F2やAngenieux 50mm F1.5(S21)なども価格表に記載されていることはご承知おきください。もともとの戦前型にしても、テッサータイプ以外の標準レンズが他にも存在していたのかは不明です。(調べていません)


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レンズ探求 #41 Primoplan 58mm F1.9(戦後型) 野外比較

Tessarの記事で予告しましたが、本格的に戦前戦後シリーズのはじまりです!!

そもそもこれを思いついたのは、Planar 50mm F1.4を中心にオールドレンズの描写を調べていくなかで、単純にその範囲がノンコート時代にまで拡大したから……ではなくて、以前、BiotarとHELIOS-44をテーマとした際に、おもしろい画像を目にしたからです。

それは、1939年に流通していたKine Exaktaの価格表。これにはPrimoplan 58mm F1.9とXenon 50mm F2、Biotar 58mm F2が名を連ねており、当時のライバル関係がわかります。

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Carl Zeiss Jena Biotar 58mm f/2 – Lens Review

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Kine Exakta現代の35mm一眼レフの祖先でイハゲー(Ihagee)というカメラメーカー製、そこにマイヤー(Meyer-Optik Görlitz)、シュナイダー(Schneider-Kreuznach)、ツァイス(Carl Zeiss Jena)というドイツの名門が似たような標準域で肩を並べている状況はなんとも興味深い!

特に注目すべきはそのスペックで、Primoplanは開放F2を突破した58mm F1.9、Xenonは画角の広い50mm F2と、両者には明確なアドバンテージがあるはずなのに、それらよりも一見、凡庸なスペックであるBiotar 58mm F2が一番高い値付けなのはなぜなのか? この謎を解き明かすために、 いつもの厳密比較で三者の写りの違いを把握し、
第二次世界大戦前の写真界を取り巻く空気にふれることで、Planar 50mm F1.4再考」というオールドレンズ研究にいったんの終着点を与えることが今回の目的です。


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レンズ探求 #38 時空を超えるレンズ その2 Tessar 50mm F2.8

テッサー!!(風を切るイメージで)

というのはオールドレンズに足を踏み入れた方なら、多少なりとも聞き覚えがある言葉だと思います。テッサーおよびテッサータイプというのはその昔、一世を風靡したレンズ構成であり、望遠/標準/広角はもとより、マクロ、暗室引き伸ばし、コンパクトカメラなど、ありとあらゆる領域で長年にわたり活躍しました。

ここで、いま一度、テッサーを理解し直すために写真レンズの発展の歴史をごくかんたんに説明しておきます。これを知ると知らないとでは、戦前戦後のレンズを頭のなかでイメージできる度合いが違ってきますし、今後の記事の布石にもなるので。(このあと、当シリーズ記事は第二次世界大戦直後のレンズからノンコート時代に足を踏み入れる予定です)

  ~ 収差をまんべんなく抑えることに難儀していた時代 ~

約1886年 ショットが新ガラスを発明
1890年 ツァイスのルドルフがすべての収差を補正できるプロターを発明
1894年 合理的かつ発展性があり、明るく透過率も良く、
     安価に製造できるトリプレットの発明
1899年 ルドルフがウナーを発明
1902年 ルドルフがウナーとプロターを組み合わせ、テッサーを発明

  ~ テッサーが大ヒット ~

1932年 Contax I型と交換レンズのテッサー、ゾナーが発売
  ~ 反射防止コーティングの発明、実用化 ~
1939年 第二次世界大戦勃発
     アメリカで新種ガラスの発明
1945年 終戦
  ~ 反射防止コーティングと新種ガラスがひろまり、
   現代へ通じる写真レンズの高性能化がはじまる ~

※太字がツァイスが関与した事柄
※これらはレンズ設計の歴史のごく一部にしかすぎないことに注意


【参考文献】
「アサヒカメラ 1992年2月号」
[特集] コンタックスレンズ研究 コンタックス用レンズの発達
吉田正太郎 著 朝日新聞出版社

「アサヒカメラ 1996年12月号」
[特集 I] カール・ツァイスの150年 プラナーの100年 ツァイス・イコンの70年
高島鎮雄 著 朝日新聞出版社

「レンズデザインガイド」
高野栄一 著 写真工業出版社

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アトムレンズの扱い方 PRAKTICARとGN TOPCORの放射線量を計測する

前の記事で、アトムレンズか否か?を判断する決定打として線量計を使いましたが、せっかくなのでいろいろなパターンで測った放射線量をもとにアトムレンズの扱い方を考えてみたいと思います。

もちろん、世間で言われているようにアトムレンズはふつうに使っている分には危険ではありません。でなければ、国で規制されて今現在の中古流通でさえ途絶えていたでしょうから。でも、なんとなくぼんやりとしたイメージだけでなく、もっとわかりやすい指針があると安心して運用できるのではないか? そんなふうに思って、この記事を書いてみました。


サンプルとして用いるのは、東独Carl Zeiss JenaのPRAKTICAR 50mm F1.4 MC(前期型)と、東京光学のRE GN TOPCOR M 50mm F1.4です。どちらも長い間、放っておくと後玉がまっ茶色になるまぎれもないアトムレンズです。特にPRAKTICARはなかなかに黄変具合がものすごく、遠目から眺めるだけで内部のにごりの濃さが分かってしまう恐ろしい状態でした。

どよ~~ん
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レンズ探求 #31 PRAKTICAR 50mm F1.4 MC 前期型の謎

知る人ぞ知るPRAKTICAR 50mm F1.4 MCは、1978年に発売されたCarl Zeiss Jena製大口径標準レンズです。その背景はなかなかに興味深く、当時、世界に進出していた日本の50mm F1.4に対抗すべく、同等のサイズで可能なかぎり製造コストを抑えることが目標だったようです。その詳細は貴重な内部資料とともに、以下のサイトで語られています。

zeissikonveb.de
Die Prakticare 1,4/50mm
https://zeissikonveb.de/start/objektive/normalobjektive/prakticar-1-4.html

しかし、コンパクトかつ安価という要件を共産主義下の東ドイツで達成することは難しかったのか、50mmとしては異様なほど前玉を湾曲させたこのレンズは、トリウム含有硝材を使いながらも多大なるコマフレアを発生させたのでした。

トリウム含有硝材は黄変による製品寿命の低下に加え、製造時に内部被ばくのリスクがあるために、メーカーはさらなる再設計を推し進め、最終的にはトリウム含有硝材をはじめとした高価な高屈折率ガラスを使用しないコストダウンに成功しました。これが1982年に発売された後期型であり、このレンズの当初の目標はようやく達成されたと考えられます。


このPRAKTICAR 50mm F1.4 MCの特徴は、まん丸に湾曲した特異な前玉とマルチコート時代なのにハロが多いみずみずしい写りです。当然、こりゃおもしろい!と目を付けた自分はまずアトムレンズでない後期型を、そのあとにアトムレンズの前期型を手に入れ、まさにこの前期型の最短撮影距離の短さに満足していたのですが、つい、より良い状態のものがほしいという欲が出てしまったのです。

そうして、手に入れた新たな前期型は、どう見てもアトムレンズとは思えないスッカスカのクリアさなのでした。

こ……これはいったい…………? ( ゚Д゚) ?


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レンズ探求 #26 時空を超えるレンズ BiotarとMC HELIOS-44M

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるっ!

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グルグルボケのレンズといえばBiotar 58mm F2とHELIOS-44シリーズ(58mm F2)で、この二銘柄は昨今のオールドレンズ界隈の定番アイテムといえるほどの存在です。特にHELIOSは安価なロシア製かつ、長い間大量に生産されてきたということで、とても購入しやすいレンズとなっています。

そのHELIOS-44シリーズで笑っちゃうのが、その製造期間。なんと、1930年代のBiotar 58mmの基本設計をコピーして、1999年?の製造終了までたっぷり40年近くグルグルという欠点の目立つレンズを作り続けていたなんて、どれだけ競争意識がない独自路線なのかと(笑)。4群6枚の58mm F2なんて、70年代に突入したあたりで普通に高性能化できたはずですが……。

もちろん、時代が進むにつれレンズ製造の環境も変わってくるので、同じ基本設計を守り続けていても硝材は良くなりますし、それに合わせた小改良もあるでしょう。さらにコーティング技術の発展も。


というわけで、当記事はHELIOS-44シリーズを‟時空を超えるレンズ”として(べつに瞬間移動はしませんが)、できるかぎり製造年代の離れた本家本元のBiotar 58mmと比較し、その描写がどれほど変わったのか? 変わっていないのか? を確かめることにします。

Casual Photophile
Carl Zeiss Jena Biotar 58mm f/2 – Lens Review

【機械翻訳】
第二次世界大戦後、Carl Zeiss Jenaの工場はソビエトの占領地域に落ち、戦争の賠償としてソビエトは工場の設備、図面、さらにはドイツの技術者さえも奪いました。ZeissのBiotarは、ソビエト連邦には存在しないドイツのショットガラスで動作するように製造されていたため、ソビエト光学の父として知られているD.S.Volosovによって、ソビエトで利用可能なガラスに光学式を再計算する必要がありました。

レンズはモスクワ近郊のKMZ工場で製造され、長年にわたって数多くのバリエーションがありました。最初のHelios-44は、1958年のStart cameraに付属していました。

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Carl Zeiss Jena BIOTAR 58mm/F2 3-SISTERS (M42) カールツァイス・イエナ ビオター 3姉妹
https://spiral-m42.blogspot.com/2010/11/carl-zeiss-jena-biotar-58mmf2m42.html

HELIOS-44(M39), 44-2(M42), 44M(M42), 44M-6(M42) 44M-7(M42) 58mm/F2 and Carl Zeiss Jena BIOTAR 58mm/F2(M42)

※基本的な事柄を理解するために、がっつり参考にさせていただきました。


今回、取り上げるのはこのふたつ。

Biotar 58mm F2(1946年 4群6枚 シングルコーティング Exakta 戦後初期型)
MC HELIOS-44M-5(199?年 4群6枚 マルチコーティング M42)

その発売年の違いはざっくり50年前後。ちょうど、おぎゃあっ!て生まれた赤ちゃんがちょび髭のおじさんになって、かわいい孫にスリスリしていてもおかしくありません。それだけの長い年月がありながら初期の基本設計を守り続け、最後までグルグルボケが除去されることのなかったHELIOS-44シリーズは、なぜ途中で抜本的な改良が加えられなかったのか? そもそも、なぜBiotarはグルグルボケというあきらかな欠点をかかえる設計バランスになったのか? 

これらの疑問にも、独自の視点で切りこんでみたいと思います。お楽しみに~~!


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オールドレンズの解像力 フルサイズ2400万画素は1ミリに何本の線を描写できる?

えー、ただいまFD50mm F1.4という優れた解像力を持つレンズをテーマにしているので、ここでいったん「解像力とはなにか?」という部分について整理しておきたいと思います。


まず、世間ではレンズやカメラのとても良い写りを称賛する際に、解像力、解像度、解像感、シャープネスなど、さまざまな言葉がごちゃまぜで使用されていますが、果たしてそれらの用法は正しいのでしょうか? 

コトバンク

【解像力】
写真レンズで結像された像や写真感光材料上に形成された画像の画質を表わす量の一つで,どの程度まで細部を正確に再現しているかを示す。普通は 1mm幅の中に等間隔に引かれた線を何本まで分離して見分けうるかの最小値で表わす。

【解像度】
ディスプレー、プリンター、スキャナーなどで扱う画像の精細さを表す尺度のこと。画像を構成するピクセルの数で表し、数が大きいほど精細。

【解像感】
写真や画像のきめの細かさを表す言葉。「解像感が良い」

【シャープネス】
《鋭さの意》画像処理の方法の一。デジタルカメラなどの画像において輪郭を強調したり、逆に弱めて柔らかな印象にしたりすること。

【鮮鋭度】
~写真像が粒状性を呈することから,写真では被写体の細部の再現には限度があることが理解され,これと関連して写真像が鮮明に仕上がっているか否かという評価がなされる。写真像の鮮明さは鮮鋭度で表される。

これらをきちんと調べてみると、えー……自分たちの言葉づかい、めちゃくちゃじゃないか……と呆気にとられてしまいました。


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カテゴリ :「よもやま話」

レンズ探求 #22 Xenonとその他のレンズたち(Pancolar、Contarex、SUMMICRON-R) 野外比較

50mm F2シリーズの最終回で、個性的なXenon 50mm F1.9(Exakta)を同時代のさまざまなレンズと比べてみたいと思います。

レンズ探求 #21 Xenon 50mm F1.9 野外比較

詳しい分析は前回の記事をご覧いただきたいのですが、全体としてはかなり高画質なのに絞り開放だけは割りきりの強いXenonの設計は、当時の最高級品であるツァイスやライカに対してどの程度の位置づけにあるのかを調べたいと思います。素直に考えるなら、写真レンズはまず価格帯で大別され、その上で発売時期の遅いレンズのほうが技術革新の恩恵を受けて有利なはずですが……。


Schneider-Kreuznach Xenon 50mm F1.9 1950年代初頭
Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm F2 1959年(Flexonからのマイナーチェンジ)
Carl Zeiss Contarex Planar 50mm F2 1959年
LEITZ WETZLAR SUMMICRON-R 50mm F2 1964年


これらを眺めると、性能面では普及レンズであるPancolarが一番厳しく、発売時期が遅いSUMMICRON-Rが一番有利となりますが、果たして、そのとおりの差が示されるのでしょうか? その中で、ぽつんと外れた古めかしいXenonの性能は?

いざ、シュナイダーの実力拝見!!


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レンズ探求 #15 ContarexとPancolar 野外比較

前回の続きで、Contarex Planar 50mmm F2が本当にその格付けにふさわしいレンズかどうかを調べるために、同時代のPancolar 50mm F2(Exakta)と比較してみます。

参考までに海外のCamera-wiki.orgによると、当時の広告に記載されたContarex I + Planar 50mm F2の価格は1450DM(ドイツマルク)、Exakta Varex IIa + Pancolar 50mm F2が691DMと、カメラ本体を含んだ価格としては、2倍少々のひらきがあります。技術の極まった現代では価格差2倍のレンズがその描写で明らかな差をつけるなんてことは考えにくいですが、この時代は硝材も設計も発展途上、自分自身もオールドレンズマニアといえるほど詳しくないのでこの比較はまったく予想がつかず、とても興味深い内容となります。

※シリーズ記事なので、検索などでいきなりこの記事に辿り着いた方は以下のリンクを前もってご覧ください。

レンズ探求 #21 Contarex Planar 50mm F2 野外比較

レンズ探求 #20 Contarex Planar 50mm F2 室内比較

なぜ、Pancolarなのか?というのは、Contarex Planarと同じ1950年代の設計かつ4群6枚ガウス型の一眼レフ用交換レンズという条件を満たしているからです。

ただし、信頼性のあるオールドレンズ記事ならこの人!というM42スパイラルさんによると、Pancolar 50mm F2はFlexon 50mm F2のマイナーチェンジらしいので、1959年発売のContarex Planar 50mmm F2よりやや設計が古いかもしれません。設計が古いということは使用している硝材も古い可能性があるので、もしかしたら今回の焦点であるコスト面を脇に置いたとしても、ややPancolarに不利があるのかもしれませんが……。

M42 Mount Spiral
「Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8(M42)rev.2」

Pancolarのルーツはプロ用一眼レフカメラのPraktina、およびExaktaの交換レンズとして供給されたFlexon(フレクソン) 50mm F2で、このレンズは1957年から1960年までの3年間に19400本が生産されている。Flexonは1959年にPancolar 50mm F2へと改称され、その後1969年までの10年間で133500本が生産されている。


が、そんな難しいことばかり言っていてもしかたがないので、とりあえず始めてみましょう、Contarex Planarが本当に王様レンズなのかを検証するための厳密比較。

それではみなさん、レンズがPancolarということでお手を拝借、

(・人・)パン  (#゚Д゚) コラ-!! 


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レンズ探求 #8 Pancolar 50mm F1.8 野外比較

オールドレンズでOrestonとよく似たレンズはなんじゃろな…… ( ̄ω ̄ ) ?

と、考えた場合に、まずキーワードとなるのは最短撮影距離の33cm
そんで設計は1960年代で、入手しやすい50mm F1.8とくれば頭に浮かぶのは………


Pancolar!  (・人・)パン  (#゚Д゚) コラ-!! 


よし。こいつと比べれば、ますますOrestonの理解が深まるぞ……と、なぜにOrestonにこだわっているのかは、このレンズの近接時の草花描写が気に入っているからです。

が。

ビビリのあほコンタックスまにあは前期型のアトムレンズをさけ、さらりと後期型を入手していたのでした。しかし、詳しく調べてみると、Pancolarの後期型は5群6枚の改良型で4群6枚のOrestonとはレンズ構成がそろいません。本当は同じ4群6枚構成である前期型のほうがよかったのでは……と思いきや、実はOrestonも前期/後期で画質が変わっていたようで、結果的には、双方とも似たような時期に改良された後期型として、つじつまが合いそうな比較となりました。

M42 MOUNT SPIRAL
MULTI COATING PENTACON auto 50/1.8(M42) & Meyer-Optik Goerlitz ORESTON 50/1.8(M42)
https://spiral-m42.blogspot.com/2010/04/mc-pentacon-5018-meyer-optik-goerlitz.html

Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8(M42)rev.2
https://spiral-m42.blogspot.com/2014/03/carl-zeiss-jena-pancolar-50mm-f18m42rev2.html

Pancolar 50mm F1.8(前期型) : 4群6枚 トリウム含有硝材を使用
Pancolar 50mm F1.8(後期型) : 5群6枚 空気レンズを導入して再設計

Oreston 50mm F1.8(前期型) : 4群6枚
Oreston 50mm F1.8(後期型) : 4群6枚 微調整的な再設計(※当サイト調べ)

どちらも東独で大量生産された開放F1.8のスタンダードレンズで、最短撮影距離もほぼ同じ。かたやCarl Zeiss Jena、かたやMeyer-Optik。これらの差は大きいのか、少ないのか。

今回は、近接時のボケ描写を重視しながら両者の違いを探ってみました。


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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

お問い合わせ: ahocontaxmania@gmail.com



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*メインはCONTAXレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていてわりと読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。
*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。
*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。
*メーカーの公式本。たしか、MM時代のレンズ群にMTFチャートとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たりさわりのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。
*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。
*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に参加している築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、わりとあちこちに記事を寄せている人なので内容が重複する印象あり。
*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。
*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。
*Planar 50mm F1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングを合わせると軽快かつほどほどの深さでベター。
*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。
*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。

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