ZEISSレンズとかなんとか

*画像サンプル、その他与太話*

フィルター

ちょいと保護フィルターの個体差確認 ついでにフィルター使用の良し悪しについて総論(追記あり)

そもそもは昔揃えたL37 Super PROを近年の保護フィルターと比較したらスペックは下回るはずなのにそれらのほとんどを上回ってしまった話。そうしたら、その後のPRO1D Lotusを主役とした比較では数字通りの順位となったり、Zetaの反射防止の度合いが清掃するたびにコロコロと変わったりなど、保護フィルターの性能は素人の単純比較では測り難いことが判ってきました。

その先にあるのは、もしかして、フィルターにも個体差があるのかな?……という蛇の道。
もっと具体的に言うと、一度目と二度目の記事で結果のばらついたL37 Super PROは個体差だったのか?という疑問を潰しておきたい。


というわけで、前回記事のついでに行ったフィルターの個体差比較を見てみることにしましょう。


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PRO1D Lotus 面反射0.3~0.5%のコーティング性能はどの程度?

最近、集中的に水の撮影をしているので、保護フィルターに撥水性能が必要になりました。
というわけで、AMAZONで中古のPRO1D Lotusをポチっ。

なぜ中古かというのは、たまたま安い在庫があったのとフィルターなんて皆さんそんな劣化しないうちにレンズと一緒に処分したりするので、市場には綺麗な物がざくざく溢れているからです。万が一、コーティングに拭き傷があったとしても、性能に関係がないことは手持ちのフィルターで確認済みですし。




随分と洒落たロゴです。
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保護フィルター一斉比較 Zeta、DHGスーパー、ULTIMA、L37 Super PRO

比較するのは、以下の保護フィルター5種類。


Kenko L37 Super PRO
[ 透過率99% 薄枠仕様 370nm以下の紫外線カット ]
90年代末期の高級フィルターで透過率の数字をアピールした最初の製品。デジタル対応ではありませんが、前回のテストにより予想外に性能が良いことが判明。今回使用したのはコーティングにスレ傷があるそれなりに消耗した物。(※ガラス傷ではないので反射がないと見えません。)
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Kenko Zeta
[ 透過率99.4%以上 ガラス外周墨塗り加工 薄枠仕様 ]
L37 Super PROの後継で、一世代前の高級フィルター。現在はダストフリーコートを備えたZeta Quintにモデルチェンジ。内枠がやや狭く、前玉がフィルターネジぎりぎりまで来ているレンズなどはケラレ注意とのこと。現物を観察したところ、裏側のガラス押さえが新構造で幅が広くなっている模様。(画像左がZeta)
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MARUMI DHGスーパー
[ 透過率99.4% 撥水・防汚コーティング 墨入れ加工 薄枠仕様 ]
マルミではEXUSに次ぐ二番目の性能。ほどほどの値段で撥水・防汚コーティングが手に入るのでお買い得。ただし、当ブログのテストでは性能が安定しない印象。



HAKUBA ULTIMA
[ 透過率99.4%以上 墨入れ加工 薄枠仕様 350nm以下の紫外線カット ]
撥水・防汚コーティングがない代わりにグレードの高い光学ガラスが使われた高級フィルター。コーティングが今までに見たことのないタイプで、蛍光灯にかざす角度によって反射色が変わって見えます。ZetaやL37 Super PROよりもコーティングの色がはっきりと見えるのに、実写テストは優秀という不思議な製品。3mmの薄枠は非常に軽いが強度の面では??(画像中央がULTIMA)
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CONTAX P-Filter
[ 透過率不明 ]
純正フィルターの中で唯一MC表記がないので、まさに保護用のシングルコートだと思われます。反射の多さは手に取るだけで一目瞭然。今回はシングルコートの一例としてテスト参加。
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ちなみに、記事執筆時点の価格順位はこう。

■プロテクトフィルター 55mm■
ULTIMA       3,936円
Amazon限定 Zeta 3,822円
L37 Super PRO  3,018円(※旧モデルの売れ残りのため逆に高値)
DHGスーパー   2,627円
CONTAX P-Filter  1,000円前後(※中古相場。メーカー希望価格は2,000円)


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CONTAXには、PLフィルターを使ってはいけない法則 その2

これの続きです。

CONTAXには、PLフィルターを使ってはいけない法則
http://sstylery.blog.jp/archives/50018462.html

PLフィルターには大まかに三種類の効能があり、

1、ガラスや水の表面反射を取り除く
2、空を暗く落とす
3、草花や木々本来の鮮やかな色を取り戻す

というのが定説ですが、CONTAXレンズ使用時に特に疑問符の付くのは3で、90年代後半のベルビア全盛期に盛んに行われていた“風景の発色を良くするためのPLフィルター常用”に意味を見いだせないことです。
具体的なCONTAXとPLフィルターの相性の悪さは、前回のテストでも判明したとおりPLを掛けると色が悪い方向に変化することで、これは一般的なPL効果の説明とは真逆です。

Kenko「PLフィルターの効果を使ってワンランク上の写真を撮る」
http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/kaneko/page_01.html

ただし、このWEBページにはやや気になる一説もありまして、PLフィルターの従来のものは、使用する際、色の濁りが感じられたことがありましたが、最新のハイエンドフィルターの「Zeta〈ゼータ〉」は使用時の色の濁りが少なく、より鮮明に写すことが出来ます。”とのこと。

これは単純にグレーバランスのことを言っているのではないかなあとも思いますが、個人的には(前述の理由により)PLフィルターにまったく興味が湧かないので買って試す気も起きません。


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CONTAXには、PLフィルターを使ってはいけない法則

知る人ぞ知る、CONTAXレンズにはPLフィルターを使ってはいけない法則。
これはフィルム時代、実際に試した人なら理解できるはずです。

90年代後半、竹内敏信氏の絶大な影響か、ベルビア+PLフィルターというのは風景写真で黄金の組み合わせでした。特筆すべきは、PLフィルターは被写体の余計な反射光を取り除くので、本来の目的である空や水の色を深める以外にも花や草木、森林の発色を上げるために常用されたことです。
とにかく、その時期のコンテストに掲載されるデータはPL、PL、PL。実際に先入観なくそれらの写真
を見ても良い仕上がりというのは疑いの余地がなかったので(効果の強め過ぎ注意という指摘はありました)、CONTAXユーザーも風景写真を撮っている方なら一度は“PLフィルター常用”を試したのではないでしょうか。

ところが、これがおかしいのです。自分の体感では、CONTAXレンズにPLを掛けると色が濁ったり、べったりした諧調になって逆に仕上がりが悪化するのです。空を濃くするにしても、せいぜい使えるのはPL効果をほんのわずかとした時だけ。

果たして、それだけのためにひと絞り以上のシャッタースピードを犠牲にする?(※フィルム時代の話)

この疑問に対する解がCONTAXユーザーの中で一致したのか、カメラ誌やコンテストに掲載されるYASHICA/CONTAXの写真にはPLフィルターの名を見かけることは稀でした。見かけたとしても、せいぜいセオリーどおりに空の濃度を下げている程度で、ありとあらゆるフィールドで使い倒されるような傾向は皆無だったような気がします。

一言でいえば、CONTAXレンズにPLフィルターを使うと色が悪くなる。むしろ無い方が綺麗。

今回は、この再確認です。


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Distagon 18mm f4用のフィルター 事実はスペックより奇なり

前回の記事でCONTAX純正 Pフィルターのまずさを明らかにしてしまった自分としては、さすがにこれを使い続けるのは心苦しいというわけで、Distagon 18mm用の保護フィルターを新調しました。昔試したKenko L37 Professional 86mmは、枠が分厚いせいかやたら重くて消耗したヘリコイドに物凄く負担がかかっていたので仕方なく純正を使っていたという次第です。

んで。買ったのはDHGスーパーレンズプロテクト。マルミの中では上から二番目ですが、けっこう奮発したんじゃなくて、安めの中古をめっけたから。
やわらか~い光で比較をしてみます。反射具合を外から見ているだけなので、実写の差は不明。

CONTAX Pフィルター
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DHGスーパーレンズプロテクト
1062


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使ってはいけないCONTAX Pフィルター & 保護フィルター大検討会

説明不要。

……と言いたいところですが補足でも。


この画像は部屋の蛍光灯下にただ置いただけ。
枠に反射防止塗装があるのがKenko L37 Super PRO。純正のテカリ具合の違いは67mmの枠が深く断面が蛍光灯の角度と合ってしまっているため。1039


強いライトを照射。話にならんぞCONTAX Pフィルター。
1038


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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

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*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せているプロが書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*ネットの普及していない時代にこれだけ各レンズの特徴に深く言及した人はいませんでした。書いてあることはかなり的確ですが、撮影時の姿勢が拘りすぎで肩が凝るかも。なんせ、カラーメーターを使っているくらいなので。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*特定ライターの主観を廃しカタログ的に物撮りされた機材を魅せていくこの内容は「コンタックスとツァイス・イコンの肖像」の編集方針にも似て品が良い。ただし、出てくるカメラの数が多いので個々の解説記事は薄め。巻末の黒川氏のモノクロ作例はオールドレンズの味わい方を見事に示しているようでおすすめ。


*Carl ZeissはPフィルターを嫌うようで、CONTAX時代もUVフィルターはマルチコーティング、Pフィルターはシングルコーティング=保護用だから撮影時には使うなよ(無言の圧力)みたいな感じでした。フィルターのT*にどこまで意味があるのかは分かりませんが拘る方はどこまでも突き進むべし!


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm f1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。



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