ZEISSレンズとかなんとか

*画像サンプル、その他与太話*

Planar 50mm F1.4

Planar 50mm F1.4再考 #15 Elmar 50mm F3.5 室内比較

エルマーという名前はプラナー、ズミクロンに並ぶレンズ界隈の超有名ワードでしょう。
その概要は……と続けられないのは当方がただのあほコンタックスまにあであるためで、まあ簡単なイメージとしてはあの丸っこくて背の低いライカにくっついていたレンジファインダー初期のレンズという感じです。てきとう。


そんな古めかしい物を現代のレンズと比べても仕方ないのですが、逆に考えれば定番的な変形ガウスのPlanar 50mm F1.4を基準とすることでElmar 50mm F3.5の画質を正確に捉えられるのではないか?と、いつもの厳密比較を行うことにしました。ただし、難しいのは、大昔のライカレンズは一本一本違うなどと言われるような個体差や多大なる経年劣化、発展途上時代の硝材の不完全さなどがあり、たまたま選んだ一本がそのレンズの代表的な描写であるとは言い難いところです。


なので、最初に明記しておきますが、今回の個体は別段、美品ではありませんが戦後のコーティング付きで目立ったクモリもないので、それなりによく写る個体です。Elmar 50mm F3.5の製造期間は1930~50年代となりますが、その中でも最後期型となりますので、そういった意味では、比較的完成度の高い時期のElmar 50mmと言えるのかもしれません。

Elmar 50mm F3.5のシリアル番号と製造年代について

LEICA CAMERA FORUM WIKI
https://www.l-camera-forum.com/leica-wiki.en/index.php/Elmar_(I)_f%3D_5_cm_1:3.5
https://www.l-camera-forum.com/leica-wiki.en/index.php/Elmar_(II)_f%3D_5_cm_1:3.5


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Planar 50mm F1.4再考 #13 Oreston 50mm F1.8 追加比較

Oreston 50mm F1.8の特徴はPlanar 50mm F1.4(F1.8)との厳密比較により、“色が良いのに性能が悪いので近接撮影で芸術的になる”と結論付けましたが、それから多くのレンズを比較し、徐々に収差にも詳しくなってくると以前に行った比較方法に強い疑問が湧いてくるのです。

つまり、50mm F1.8と50mm F1.4(F1.8)を比較した場合に、わずか半絞りとはいえ、絞り込んだ50mm F1.4は描写性能が上がっているのですが、その状態で比べたところで、50mm F1.8の設計が本質的に劣っているのかどうかなんて分からないのではないか? 正しくは、他の50mm F1.8クラスのレンズと比較する必要があったのでは? と、モヤモヤしはじめたところで、手元にはふとPlanar 50mm F1.7がある……。

ならば、今度こそ白黒つけようじゃないかと、やってみました追加比較。これにより、Oreston 50mm F1.8の本当の描写性能が確定するはずです。(ついでに、絞り込まないPlanar 50mm F1.4も混ぜたので、OrestonとPlanarの使い分けという意味でも明確な答えが出ることでしょう)


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Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #11 すべては最初から明らかだった

【ご注意】
この記事は、以下の#9に追記したPlanar 50mm F1.4の個体差に対する光学的な解釈が正しいとした上での内容となります。当然ながら、これらは専門家でもなんでもない素人がWEB記事で得た知識からの推論になりますので、てきとうに話半分に読んで頂ければ助かります。

・Planar 50mmF1.4の初期玉神話は都市伝説か? #9 伝説に終止符を打つ

で、本題としては……#9の追記をしたあとの自分があらためて「アサヒカメラ ニューフェース診断室 コンタックスの軌跡」を読み返すと、なあんだ、最初から事実はここにあったのね、という話です。


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Planar 50mm F1.4についてのまとめ

Planar 50mm F1.4についての大事なことはほとんどこの一連の記事で書いてしまったので、それらを含めた大まとめになります。このレンズを好きか嫌いかといったら、CONTAXで他に選択肢がないのでまあなんとなく使っているとしか言えないのですが、画角が平凡な分だけとびきりの感動はないように思います。色は明らかに良いのでアベレージが高いといった感想ですが、このレンズでなければ!といった部分は他社レンズの方が思い浮かぶという……。

なんてネガティブ感のある前置きですが、CONTAXの他のレンズは画角のインパクトと合わせてより個性的なのでこの50mmはそれよりも存在感が落ちる、というのが自分の感想です。



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Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ まぜこぜでBokeh

※時々、追加しています。

Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ すべて絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はばらばら

402


403


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Planar 50mm F1.4 AEJ

カメラは旧機種のEOS 5D
Planar 50mm F1.4 AEJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整、一部ゴリゴリ現像

263


古い50mm F1.4は様々な撮影条件によって変化するボケを楽しむことができます。
1557


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Planar 50mm F1.4 MMJ

カメラは旧機種のEOS 5D
Planar 50mm F1.4 MMJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整、一部ゴリゴリ現像

絞りF2.8
MMJは性能が落ちた、設計が変わっただのいろいろ噂されていますが、実際に使ってみれば納得できるAEJの改良型。
340


透過光、反射光、サイド光、色被りが入り乱れ。色出しわからぬ。
336


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Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #10 まとめ

延々比較テストを行い、撮影者の実感も伴いましたので、ここで個人的な見解をまとめたいと思います。

過去記事

・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #1 外観
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #2 ピント問題その1
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #3 色と階調
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #4 ピント問題その2
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #5 黒刻印のボケ描写
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #6 個体差の森
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #7 AE=MM疑惑
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #8 ピント問題の追試
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #9 伝説に終止符を打つ

左:AEJ 右:MMJ
彩度の上がるトーンカーブでメリハリをつけているので、両者の差が明確になっている例。現像パラメーターは共通。
797



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Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ 比較撮影 その2

CONTAX プラナー 50mm F1.4のAE/MM比較で、MMJにバルサムクモリのない完全版です。

前回の比較撮影
http://sstylery.blog.jp/archives/18385146.html


最初のカットがPlanar 50mm F1.4 AEJ、後のカットがPlanar 50mm F1.4 MMJですべて共通。

注記なければ絞り開放 マニュアル撮影で設定固定、WBは5200kから大雑把に調整
Photoshop Camera RAWの現像設定はCamera Standard(DPPのスタンダード相当)
※F4の画像は絞り羽の形状/状態差で露出がばらつくので絞り優先AE、さらにRAW現像で明るさを揃えています。

絞りF4
1684


1685


逆光ぎみになるとAEJは内面反射の影響により諧調の変化が起こり始めます。
1674


1675


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Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #9 伝説に終止符を打つ

Planar 50mm F1.4をS/Nばらばらで複数お借りすることができましたので、これにて決着としたいと思います。カメラは今どきのミラーレス2400万画素機、こちらの経験値も当初よりも増したということで自分の中ではこのテストに疑いの余地はありません。


まずは基準となるS/N:581 黒刻印。これは描写が非常に安定しているように感じますので、当時日本に出向していたCarl Zeissの技師がお手本として組んだものではないかと妄想していますが、根拠はいっさいありません
すべて同一現像、ミラーレスのピント抽出機能を過信せずに各々ピントブラケットした中からピーク位置、前後のボケ量がほぼ同一と思われるものを選び出しています。


個体A S/N:581 AEJ黒刻印
1630

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*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せている築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*ネットの普及していない時代にこれだけ各レンズの特徴に深く言及した人はいませんでした。書いてあることはかなり的確ですが、今時のデータ主義とは違い当時の熱量をそのまま表した官能評価です。オールドレンズで有名な澤村氏の口調に似ているかも。ただし、カラーメーターを使い印刷にもこだわったその姿勢は雑誌作例をゆうに超えています。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*特定ライターの主観を廃しカタログ的に物撮りされた機材を魅せていくこの内容は「コンタックスとツァイス・イコンの肖像」の編集方針にも似て品が良い。ただし、出てくるカメラの数が多いので個々の解説記事は薄め。巻末の黒川氏のモノクロ作例はオールドレンズの味わい方を見事に示しているようでおすすめ。


*Carl ZeissはPフィルターを嫌うようで、CONTAX時代もUVフィルターはマルチコーティング、Pフィルターはシングルコーティング=保護用だから撮影時には使うなよ(無言の圧力)みたいな感じでした。フィルターのT*にどこまで意味があるのかは分かりませんが拘る方はどこまでも突き進むべし!


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm f1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。


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