ZEISSレンズとかなんとか

*PC画面での閲覧推奨*

Planar 50mm F1.4

お花と葉っぱと枝

α7II Photoshop Camera RAWの現像設定はてきとう

Planar 50mm F1.4
DSC08072


DSC08082


続きを読む

「標準レンズの帝王」はウソだけどホントの話 ~ 国産50mm F1.4のSUMMICRONとも呼ぶべき、もうひとつの王者

オールドレンズ界隈で、‟標準レンズの帝王”という言葉はあっちこっちでしつこいくらいに出てきます。しかし、これはメーカー自身がカタログに書いた言葉で、少なくとも自分の見聞きした範囲ではCONTAXの現役当時にこんな大それたことを言っていた人はひとりもいなかったですし、今だって写真趣味の集まりでは「このレンズは標準レンズの帝王と呼ばれていて……」なんて大真面目に語られてはいないと思います。つまり、この言葉はオールドレンズ解説の枕詞に便利だからネット時代に爆発的に広まっただけ。

【国内版のPlanar 50mm F1.4の解説】
カール・ツァイス交換レンズを代表する高性能レンズ。光学ガラスの進歩とカール・ツァイスの最新の設計理論から生まれた優れた描写力は標準レンズの帝王ともいうべき逸品です。
80


【USA版のPlanar 50mm F1.4の解説】
A fast, high-performance standard lens incorporating the latest achievements in optical glass and correction of image errors. Valuable both for fast action and low light levels.
13116

(※てきとう意訳 光学ガラスと収差補正における最新の成果を取り入れた、高速で高性能な標準レンズです。 速い動体と微光量下の撮影で役立ちます)

このように、プレミア感を演出する国内版の解説と違って、USA版はごく簡潔に新しい50mm F1.4の特長をまとめているだけです。なぜ、このような温度差があるのか?というのは、当時の日本人のドイツレンズに対する強い憧れに加え、もしかしたら、YASHICA/CONTAX以前の高級カメラであるContarexが王(rex)という単語を用いていたことにあやかったのかもしれません。

と、こんな書き出しをすると、自分が日本人のブランド志向を皮肉っているかように思われるでしょうが、しかし、昔の自分もまた、思いっきりCarl ZeissやPlanarという言葉の響きにうっとりと夢を見ていたのです。


続きを読む

Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #12 焦点内外像による初期玉比較

実はこの記事、当初ははっきりと白黒つけるような意識はなく、多少なりとも特定個体に対する違和感の根拠が掴めればいいかな程度の意識でした。ところがどっこい、ある思い付きで行った焦点内外像の観察により、初期玉のピント以外の描写について、自分なりの仮説が完成してしまったのです。


事の発端は、この記事で書いたS/N: 581の黒刻印。なんだか絞り開放の雰囲気が違って、どうも丸ボケの輪郭が強く艶やかで、Planar 50mmのクラシカル度が増しているような雰囲気があるのです。

Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #5 黒刻印のボケ描写
http://sstylery.blog.jp/archives/21263788.html

この黒刻印をMMJなどと比較した結果はこれといった差も見えず、撮影者のプラシーボ?と曖昧な感想で記事を終わらせましたが、その後、他の個体を使い続けたあとにこの個体に戻ってくると、やっぱり頭の中に引っかかるものがあるのです。


6200


う~~む、ならばやるしかない! ミラーレスのα7なら素早く精度の高いピント合わせができるから、繰り返し撮影でボケ量が変わってしまうこともないだろうし、光の変化も最小限で済むはず。


いざ! 初期玉比較!!


続きを読む

Planar 50mm F1.4についてのまとめ

このレンズを好きか嫌いかといったら、CONTAXで他に選択肢がないのでまあなんとなく使っているとしか言えないのですが、画角が平凡な分だけとびきりの感動はないように思います。色は明らかに良いのでアベレージが高いといった感想ですが、このレンズでなければ!といった部分は他社レンズの方が思い浮かぶという……。

なんてネガティブ感のある前置きですが、CONTAXの他のレンズは画角のインパクトと合わせてより個性的なのでこの50mmはそれよりも存在感が落ちる、というのが自分の感想です。



続きを読む

Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ まぜこぜでBokeh

※時々、追加しています。

Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ すべて絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はばらばら

402


403


続きを読む

Planar 50mm F1.4 AEJ

カメラは旧機種のEOS 5D
Planar 50mm F1.4 AEJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整、一部ゴリゴリ現像

263


古い50mm F1.4は様々な撮影条件によって変化するボケを楽しむことができます。
1557


続きを読む

Planar 50mm F1.4 MMJ

カメラは旧機種のEOS 5D
Planar 50mm F1.4 MMJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整、一部ゴリゴリ現像

絞りF2.8
MMJは性能が落ちた、設計が変わっただのいろいろ噂されていますが、実際に使ってみれば納得できるAEJの改良型。
340


透過光、反射光、サイド光、色被りが入り乱れ。色出しわからぬ。
336


続きを読む

Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #10 まとめ

かなりの数の比較テストを行い、撮影者の実感も伴いましたので、ここで個人的な見解をまとめたいと思います。

過去記事

・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #1 外観
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #2 ピント問題その1
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #3 色と階調
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #4 ピント問題その2
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #5 黒刻印のボケ描写
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #6 個体差の森
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #7 AE=MM疑惑
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #8 ピント問題の追試
・Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #9 伝説に終止符を打つ

左:AEJ 右:MMJ
彩度の上がるトーンカーブでメリハリをつけているので、両者の差が明確になっている例。現像パラメーターは共通。
797



続きを読む

Planar 50mm F1.4 AEJ MMJ 比較撮影 その2

CONTAX プラナー 50mm F1.4のAE/MM比較で、MMJにバルサムクモリのない完全版です。

前回の比較撮影
http://sstylery.blog.jp/archives/18385146.html


最初のカットがPlanar 50mm F1.4 AEJ、後のカットがPlanar 50mm F1.4 MMJですべて共通。

注記なければ絞り開放 マニュアル撮影で設定固定、WBは5200kから大雑把に調整
Photoshop Camera RAWの現像設定はCamera Standard(DPPのスタンダード相当)
※F4の画像は絞り羽根の形状/状態差で露出がばらつくので絞り優先AE、さらにRAW現像で明るさを揃えています。

絞りF4
1684


1685


逆光ぎみになるとAEJは内面反射の影響により諧調の変化が起こり始めます。
1674


1675


続きを読む

Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #9 伝説に終止符を打つ

Planar 50mm F1.4をS/Nばらばらで複数お借りすることができましたので、これにて決着としたいと思います。カメラは今どきのミラーレス2400万画素機、こちらの経験値も当初よりも増したということで自分の中ではこのテストに疑いの余地はありません。


まずは基準となるS/N:581 黒刻印。これは描写が非常に安定しているように感じますので、当時日本に出向していたCarl Zeissの技師がお手本として組んだものではないかと妄想していますが、根拠はいっさいありません
すべて同一現像、ミラーレスのピント抽出機能を過信せずに各々ピントブラケットした中から、できるかぎり絵が揃っていると思われるものを選び出しています。


個体A S/N:581 AEJ黒刻印
1630

続きを読む
その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

お問い合わせ: ahocontaxmania@gmail.com

c03


メッセージ送信
ブログ内検索
最新コメント

banner4


*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せている築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*Carl ZeissはPフィルターを嫌うようで、CONTAX時代もUVフィルターはマルチコーティング、Pフィルターはシングルコーティング=保護用だから撮影時には使うなよ(無言の圧力)みたいな感じでした。フィルターのT*にどこまで意味があるのかは分かりませんが拘る方はどこまでも突き進むべし!


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm f1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。


  • ライブドアブログ