ZEISSレンズとかなんとか

*画像サンプル、その他与太話*

よもやま話

レンズの色の個性はデジタルカメラでも意味があるのか? という実験

うちのBlogはWB固定の厳密比較などやっておりますが、いくらでも色補正が可能なデジタル時代にそんなことを把握するのは意味があるのか?という疑問が湧くことでしょう。

Planar 85mm f1.4 MMJと、N Planar 85mm f1.4の違い
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答え: 実用的な意味はほぼありません。


……なんですが、実際に色の偏るレンズをRAW現像でぐりぐりいじると、例えばN Planar 85mm f1.4なんかは元の黄色味を補正し過ぎない方がしっくりくるなんて感覚も否定できません。その昔、有名だったコダックカラーネガの黄色っぽさも、それをプリント時に抜き過ぎると色に力がなくなるとも言われていました。

それらの感覚の正体は何か? カラーバランスの偏るオールドレンズで写した画像には、いったい何が起こっているのか?

これらの謎をぼんやりと解き明かしてみたいと思います。


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バブルボケ研究 Bokehの質とは?

おやあ?……あんたはただのあほコンタックスまにあじゃなかったのかぁい?
と冷たい視線を浴びそうですが、なにを隠そうわたくしめはBokeh愛好家の一員でもあるのです。となると、黙っておれないのが、バブルボケ……。

むぐぅ……ぐぐぐぅ……(すごくつかってみたい) (¯﹃¯)

というわけで、ちょぼちょぼといくつかの二線ボケレンズを試してみて分かったことをいろいろ考察していきたいと思います。光学的な話もあるよっ!


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バブルボケ? ふわとろボケ? どちらがいいか勝負!!

……なんて、たいそうなお題目を掲げましたが、ちょっとした実験です。

強い二線ボケの画像にPhotoshopでガウスぼかしを掛け、その二枚を比較してみます。強い二線ボケは今流行のバブルボケとして個性的な描写、Photoshopのガウスぼかしは一般的なBokehの理想形=どんな状況でもボケの輪郭が立たず柔らかに拡散する優等生的な描写のシミュレーションです。

当然ながら、近年の主流は後者であり、最新の中望遠レンズであればメーカーは非常に気をつかって前ボケも後ボケも柔らかくなるよう設計していますし、ガラスそのものに周辺部が暗くなる加工を施したSTFレンズはひとつの究極でしょう。しかし、その一方で、ガチガチの二線ボケであるTrioplan 100mm f2.8が人気を集め、ついにはドイツのMeyer Optikによって復刻版が発売されるなどの新たな流れも起こっていることは非常に興味深い現象です。

Trioplan 100 f2.8
Trioplanはそのシャボン玉ボケ効果によって知られています。私たちにとっては、芸術としてのフォトグラフィーの再発見を意味しています。
https://www.meyer-optik-goerlitz.com/jp/detail/index/sArticle/37/sCategory/213

FE 100mm F2.8 STF GM OSS
シャープな描写と息をのむ柔らかなぼけ味を追求した、中望遠単焦点STFレンズ
http://www.sony.jp/ichigan/products/SEL100F28GM/


今回は、そういった真逆の方向性となる二つの画像を比較して、ちょっとした問いを投げかけてみましょう。

バブルボケとふわとろボケ、あなたはどちらがいい?


当たり前ですが、そんな高価なレンズを揃えているわけではありませんので、最初に書いたようにあくまで仮想比較です。バブルボケのレンズはごく普通のプロジェクターレンズです。



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難しいα7シリーズの緑色 SONYのカラープロファイルなども

この問題は自分だけだろうか……と調べてみるとそんなことはなくて、価格.comでも同じような疑問を書いている方がちらほらといるようです。

 緑が綺麗に出せません
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000789764/SortID=19197598/

 α7の発色について
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000586357/SortID=17014434/

α7/α7IIは、旧世代のEOS 5Dと比べると発色や諧調感が雲泥の差でとても満足しているのですが、その割に葉の緑の現像がうまくいかず、最近はどうもトイカメラ調の仕上げで逃げてばかりです。これをもっと繊細で自然な仕上げにするにはどうしたらいいのだろうか…? なにしろ、以前の機種が古過ぎなので、今の世代の撮像素子に慣れるには時間が必要だろうと覚悟はしていましたが、まさか発色が良いのが仇になるとは思ってもいませんでした。

そんなこんなで、いろいろ考察し、なんとか現時点での改善策を見つけましたのでそれを記事にしてみたいと思います。なお、Google検索してみても、この話題が特に引っかかるわけでもないので、これはRAW現像が苦手なマイノリティの話としてしょんぼりしておきます。

なので! どんな機種でもどんな場面でもセンス一発で現像できる方はさよ~なら~。 ( ;∀;) ウラヤマシー


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とてもお安いXC-PROの性能は本当にスペックどおり?

ハクバの保護フィルターには上位クラスのULTIMAと中位クラスのXC-PROがありますが、このXC-PRO、反射率0.3%に防汚コーティングと、内容は上位クラスに迫る物ながらAMAZON価格が時々異様に安くなるのです。


世の中、そんなにうまい話があるはずもなく、どこかに大幅なコストダウンがあるのだろうと横目で眺めていましたが、これだけ安いのなら騙されてもいいかなと思って買ってみました。ちょうど、67mmでも撥水性能が必要でしたし。

……ちゅうわけで、今回のテーマは「とてもお安いXC-PROの性能は本当にスペックどおりなのか?」でいきたいと思います。 o(*゚∀゚*)o ワクワク



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メーカー各社の考えるレンズの味、その現実

ネットをうろうろしていたら、こんな面白い記事を見つけました。元は『CAPA』2014年2月号の記事だそうで、本誌に載せきれなかった全文をWEBサイトに載せているようです。それにしても、昔からこだわり記事で有名な馬場氏はいまだに精力的な執筆活動をしていらっしゃるのですね。


CAPAカメラネット
馬場信幸「THINK OUT」メーカーアンケート
http://capacamera.net/capa/sp/1402.html

「ボケ描写」「レンズの味」についての各社アンケートの回答

【質問内容】
Q1「ボケ描写」に関して、貴社ではレンズ設計においてどのような配慮をしていますか?
Q2「レンズの味」について、貴社ではどのように定義されていますか?


一社だけでなく、全社横並びというのが非常に興味深く、せっかくなので一部引用して内容を比較してみました。注意点としては、各社ともに単純な言い回しはしていないので、このまとめが真であるというふうには理解せず、気になったメーカーはきちんと全文をご参照ください。


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あたまのわるいレンズたち (捏造レンズ解説) 

間違っても、本当だと信じこんじゃいけません。
そんなひといないか。

気になったレンズの正体も分かる外部リンク付きっ!


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一眼レフのマクロレンズの流れをまとめてみたよ(てきとう)

ある時、ふと、各社のマクロレンズの流れをひとまとめにしたらどういうふうに見えるんだろう?と、疑問に思ったので集めてみましたてきとうデータ。1950年代からAF時代の入り口までだーっと一斉に並べてみます。

注意点としては、同じレンズのバージョン違いなどは省略しがちで、ヤシカや海外OEMなど、抜けているメーカーもあることです。相変わらずただの自己満足で書いた記事なので複数情報の突合せも甘く、正しい保証は何もないことを事前にご了解ください。

繰り返します。
この記事に資料価値はありません。



主な参照サイト
http://allphotolenses.com/
http://global.canon/ja/c-museum/lens.html
http://www.massimoscottinelweb.com/Minolta%20produz.obiettivi.htm
https://www.pentaxforums.com/lensreviews/SMC-Pentax-F-Lenses-c29.html
http://www.alanwood.net/photography/olympus/index.html#macro
http://www.webercamera.com/lenses.html
http://ussrlens.com/optika
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA
その他、WEB上の断片的な情報、画像検索など。



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保護フィルター使用の良し悪しについて総論(修正版)

着けるか着けないかで論争が起きるほどの保護フィルターの功罪ですが、当ブログの比較を見る限り、シャドーの締まり、光源まわりのフレアなど画質の分かれ目はフィルターあり/なしだけが問題であり、仮にフィルターの性能差があるとしても、それを実感できるのは古いマルチコーティングやシングルコーティングでない限り、かなり極端な状況であると言えます。
しかし、それだけの厳しい状況なら、今度はレンズ本体の状態が確実に描写に影響してきますので(※なにか抜けが悪いなあと思ったら後玉の清掃を)、保護フィルターにどこまでお金を掛けるのか?はなかなかに難しい判断でもあります。

ここで、保護フィルターについて自分なりの総論をまとめておきましょう。



・反射防止性能に直撃するのは保護フィルターあり/なしだけで、厳しい状況下で表れるフィルターの性能差はごくわずか。
・さらに、柔らかな光ではフィルターは着けても外しても同じ。
・フィルターの拭きが甘いと反射防止性能が明確に落ちる。
・この性能低下は恐ろしいことに、高級フィルターを普及価格帯と同等以下にしてしまう場合がある。
・よって実用的観点から反射防止に寄与するのは、防汚性能>コーティングの透過率とも言える。

・フィルター装着時の画質低下はレンズの画角、ガラスの構成枚数、現場の状況によって変化するので一律には語れない。(画角が広くレンズ枚数の多い超広角は保護フィルターとの相性が悪く、高級フィルターもさほど効果が望めない場合もある)
・撮像素子 - 後玉間の再反射によるゴーストはフィルター装着とは無関係。センサーガラスにダストコーティングのある最近の機種(α7など)はこの弊害が大きい感触あり。

・横着した体勢でフィルターの着け外しをすると、手が滑ってクルッと前玉を擦る可能性が高いのでやめよう。


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夏の自由研究 保護フィルターの夜景比較をしてみたが…?( ̄ー ̄?)

ニコンからとんでもない保護フィルターが出ました。



片面反射率は0.1%を追求、防汚コート、平面性への配慮、光学ガラスの強度よりも透明度を重視など、すべての面で理想を追求した物で、フィルターメーカーにありがちな製品の序列に縛られない分だけ一点突破的に分かり易く透過性能に拘っています。ただし、高級レンズ用を想定しているのか、フィルター径は67/72/77/82/95mmと、小口径の物には対応していません。
つまり、CONTAXに流用できる55mmがない~~。


んで。
現状、高すぎるので、まず手を出すことはないだろうと思われるARCRESTですが、デジカメWatchの記事で夜景の比較テストをしていました。

ニコンの高性能保護フィルター「ARCREST」を実写テスト
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/item/1066770.html

通常、この手の比較はびみょ~な結果になるはずですが、ARCRESTは明確に優秀で、さらに他のフィルターでもそれなりにゴーストの差が見えています。
なるほど面白い! それならば、うちのフィルターも夜景の実写テストじゃ!



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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

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*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せているプロが書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*ネットの普及していない時代にこれだけ各レンズの特徴に深く言及した人はいませんでした。書いてあることはかなり的確ですが、撮影時の姿勢が拘りすぎで肩が凝るかも。なんせ、カラーメーターを使っているくらいなので。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*特定ライターの主観を廃しカタログ的に物撮りされた機材を魅せていくこの内容は「コンタックスとツァイス・イコンの肖像」の編集方針にも似て品が良い。ただし、出てくるカメラの数が多いので個々の解説記事は薄め。巻末の黒川氏のモノクロ作例はオールドレンズの味わい方を見事に示しているようでおすすめ。


*Carl ZeissはPフィルターを嫌うようで、CONTAX時代もUVフィルターはマルチコーティング、Pフィルターはシングルコーティング=保護用だから撮影時には使うなよ(無言の圧力)みたいな感じでした。フィルターのT*にどこまで意味があるのかは分かりませんが拘る方はどこまでも突き進むべし!


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm f1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。



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