Rollei QBMマウントのPlanar 50mm F1.4のコーティングは、初期のHFTとそれ以後のRollei-HFTという二種類があります。どちらもマルチコーティングなのでシングルコーティングほどには差が出ないと思いますが、外見上は明らかにRollei-HFTの方が改良版という反射色を見せますのでさくっとチェックしてみましょう。


まずは恒例のピント確認。
撮影画像の一部拡大で、WBは見易いようにグレー矯正を掛けています。

A:Planar 50mm F1.4 Rollei-HFT 後期シンガポール製
930

B:Planar 50mm F1.4 AEJ黒刻印
931


ピントの見易さに関してはとにかくRollei Planarはきちっとしているというか、これまで見た個体のすべてがCONTAXのピントの良い個体と同等でした。ボケ描写は柔らかさの傾向がAとBで前後逆ということで、球面収差補正の違いが見て取れます。アサヒカメラの実測で過剰補正が観測されたのがRolleiで、これはZEISSがPlanar 50mm F1.4の基本設計をQBMに最適化する際に味付けを変えたからなのか、実焦点距離がCONTAXよりも短い副産物なのかはよく分かりません。

端的に言うと、開放撮影をした場合に前ボケが柔らかく後ボケが固いのが過剰補正型なので、いつも当Blogで撮影している葉っぱの写真では、背景の丸ボケや茎の輪郭線が強くなり独特の雰囲気を与える(人によってはクラシカルな印象を受ける)のがRollei Planarです。このボケ描写にRolleiの色味が加わって、CONTAXと似て非なるものという写真ができあがるのでしょう。

てきとうに撮影した感じでは初期のHFTよりもコントラストが上がっているような気もしましたが、そういった怪しい主観はさておき、次回は興味津々の比較撮影です。