Rollei SL35用のPlanar 50mm F1.4 HFTをつらつらと分析していきます。
なお、写真はアダプターが付いていたりして適当ですが悪しからず。こういう記事を上げて分かったのは、自分は機材を綺麗に撮ることにはまるで興味がないということです。失礼。

京セラCONTAXのレンズが好きな方はドイツ製に傾倒していたりしますが、50mm F1.4には日本製しかありません。となるとローライSL35用の西ドイツ製に目が行きますが、果たしてどれほどの違いがあるのでしょうか。一説にはまったく同じという話もありますが……。


ローライ50mmの変遷ですが、まずは最初期にカール・ツァイス製モノコートのF1.8が先に生産され、その後、HFTのF1.4が遅れて登場します。スタンダードレンズで大量生産されるF1.8がローライ名義に変わっていく中、F1.4はそのままツァイス名義でゴムリングの2ピン仕様が作られ、シンガポール製へと引き継がれていきます。そうしてMade by Rollei、Rollei-HFTのF1.4が造られ続け、晩年に同じ表記のままゴムリングのドイツ製が復活します。

ここで比較するのはコンタックス後期のMMJですから、ほぼ現代のマルチコーティングで特別な色の偏りがあるわけではありません。それに対しローライはS/Nの頭が55、初期のカール・ツァイス製でコーティングも後期の濃厚な色を見せるRollei-HFTとは別物です。

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前玉の反射もグリーン系とCONTAX 50mm F1.4では類を見ない色であり、あきらかにT*とは違う古いものであることが伺えます。これは55番代ですが、ひとつ桁が変わった56番台ではごく普通のパープル系でした。後玉は赤系統ですが渋い色です。
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ローライの前玉はコンタックスより大きく、その逆に後玉はローライのほうが小さくなっています。これらはM42の構造を引き継いだ絞り連動ピンが存在するための微小な設計変更なのでしょう。そのためか?ローライの後玉はコンタックスよりも後方に突き出ていて、全体としては辻褄があっているような気がします。
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刻印の比較です。大きさの違いはありますが、基本的に同じ物のように見えます。
フィルター径は鏡胴の造りの違いによりローライが49mm、コンタックスが55mmです。
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EOSアダプターを付けた比較です。
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マウントの基準面を揃えてありますので、ローライ50mmが遠景でミラー干渉するリスクがよく分かると思います。このガードがやっかいなのは広角レンズの小さい後玉とは違うので、ミラー中央部を削ったくらいではまるで意味がないということです。さらに追い討ちをかけるように、一般的に広まっているこの中華製アダプターはEOSに装着すると45度絞り表示が傾き、ガード干渉のリスクが格段に増します。このアダプターを使う限り、フルサイズ一眼レフでは3mより手前のフォーカシングで止めておく方が安全です。
バヨネットをEOSマウントに交換するパーツが売られていますが、これに付け替えてガードを正対させることによりもう少しフォーカシングが稼げるのでは?と思います。

定規の目分量ですが、この固体だとEOSマウントの接地面からガードの一番高い部分までは9mm、中間付近で8mm、一番低い部分で7mmといった感じです。果たして、SPEED BOOSTERなどのレデューサーは装着できるでしょうか?