東洋リビングの防湿庫は長年愛用しているわけですが、フィルターとフード、時にマウントアダプターがついている撮影体勢のレンズをいちいち出したり入れたりするのは面倒くさいなあ…という思いから、とりあえず撮影後に放りこんでおけるドライボックスが欲しくてしかたありませんでした。
これは、このサイトが本格化してからの話でようするに、
常用しない無駄なレンズが異様に増えている…… (-_-)
しかも、α7のおかげでマウントがばらばらというカオス状態。
ああ、広角/標準/望遠と各一本ずつで済んでいたピュアなあの頃よ……。
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これは、このサイトが本格化してからの話でようするに、
常用しない無駄なレンズが異様に増えている…… (-_-)
しかも、α7のおかげでマウントがばらばらというカオス状態。
ああ、広角/標準/望遠と各一本ずつで済んでいたピュアなあの頃よ……。
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カテゴリ :「アクセサリ・周辺機器」「よもやま話」
Planar 50mm F1.4 AEJの初期玉比較の記事で焦点内外像の比較をしてみたら意外におもしろかったので、手持ちのレンズをずらっと調べてみました。
「焦点内外像とは?」
星やピンホール像など、極小の点光源をぼかすと見えてくるレンズの状態で、画面中心部では主に球面収差と色収差が、画面端では非点収差とコマ収差などが観察できるようです。関連するキーワードが“星”ということで、点像の正確さが厳しく求められる天体望遠鏡の調整に用いられるものらしく、実際にGoogle検索をかけると情報が出てくるのはその分野ばかりです。
実のところ、焦点内外像はボケそのものなので、写真撮影ではそこまで厳格なテストをせずともつかめるものであり、これに言及しているのはプロ御用達の玄光社コマーシャル・フォト「Shuffle」さんくらいです。
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「焦点内外像とは?」
星やピンホール像など、極小の点光源をぼかすと見えてくるレンズの状態で、画面中心部では主に球面収差と色収差が、画面端では非点収差とコマ収差などが観察できるようです。関連するキーワードが“星”ということで、点像の正確さが厳しく求められる天体望遠鏡の調整に用いられるものらしく、実際にGoogle検索をかけると情報が出てくるのはその分野ばかりです。
実のところ、焦点内外像はボケそのものなので、写真撮影ではそこまで厳格なテストをせずともつかめるものであり、これに言及しているのはプロ御用達の玄光社コマーシャル・フォト「Shuffle」さんくらいです。
アオリができる超広角レンズ「ニコン PC NIKKOR 19mm f/4E ED」を徹底検証する
茂手木秀行
http://shuffle.genkosha.com/products/lens/9427.html
焦点内外像という言葉はあまり耳慣れない言葉だと思う。これを観察することは天体望遠鏡の性能を簡易に、視覚的に把握するために用いられる方法であり、望遠鏡好きにはよく知られているものだ。
~中略~
ピントをどちらの方向にずらしても、ボケ方が対称である時はその光学系は無収差に近い。また、少しボケた時の像が同心円の軸にズレがなければ、それはレンズや鏡筒の組み立てなど工学的にも瑕疵がないことを示している。
それに対して、ボケ方が対称とならず、少しぼかした時の同心円像が、等間隔ではなく、縁だけが明るくなってしまったり、同心円が形成されないことがある。この場合は、何らかの収差が残存している場合であり、概ね球面収差の残存が支配的だ。ピントが合った時よりも外側の像の同心円が等間隔でない場合は、球面収差の補正が足りない。逆に内側の同心円が等間隔にならない場合は、球面収差の補正が過剰である場合だ。いずれの場合もさらに大きくぼかすと、ボケは円盤状ではなく、縁の明るさが強いリング状になる。
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カテゴリ :「よもやま話」
実はこの記事、当初ははっきりと白黒つけるような意識はなく、多少なりとも特定個体に対する違和感の根拠がつかめればいいか程度の感覚でした。ところがどっこい、ある思いつきでおこなった焦点内外像の観察により、初期玉のピント以外の描写について、自分なりの仮説が完成してしまったのです。
ことの発端は、この記事で書いたS/N: 581の黒刻印。なんだか絞り開放の雰囲気が違って、どうも丸ボケの輪郭が強く艶やかで、Planar 50mmのクラシカル度が増しているような雰囲気があるのです。
この黒刻印をMMJなどと比較した結果はこれといった差も見えず、撮影者のプラシーボ?とあいまいな感想で記事を終わらせましたが、その後、他の個体を使い続けたあとにこの個体に戻ってくると、やっぱり頭の中に引っかかるものがあるのです。
う~~む、ならばやるしかない! ミラーレスのα7なら素早く精度の高いピント合わせができるから比較撮影でボケ量が変わってしまうこともないだろうし、光の変化も最小限で済むはず。
いざ! 初期玉比較!!
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ことの発端は、この記事で書いたS/N: 581の黒刻印。なんだか絞り開放の雰囲気が違って、どうも丸ボケの輪郭が強く艶やかで、Planar 50mmのクラシカル度が増しているような雰囲気があるのです。
Planar 50mm F1.4の初期玉神話は都市伝説か? #5 黒刻印のボケ描写
http://sstylery.blog.jp/archives/21263788.html
この黒刻印をMMJなどと比較した結果はこれといった差も見えず、撮影者のプラシーボ?とあいまいな感想で記事を終わらせましたが、その後、他の個体を使い続けたあとにこの個体に戻ってくると、やっぱり頭の中に引っかかるものがあるのです。
う~~む、ならばやるしかない! ミラーレスのα7なら素早く精度の高いピント合わせができるから比較撮影でボケ量が変わってしまうこともないだろうし、光の変化も最小限で済むはず。
いざ! 初期玉比較!!
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そろそろ梅雨が見えてくるこの時期、みなさんはカメラライフをいかがお過ごしでしょうか。
梅雨となれば防湿庫、でも防湿庫って過剰なのでは? そもそもカビってなんぞや? ……ってことで書いたのが以下の記事。
このなかで、機材をいちいち部屋の防湿庫に戻すのは面倒くさいので、一時的な保管庫としてドライボックスを考えていると書きましたが、それを放置したまま冬を越え、あっという間に春が来てしまいました。もともと持っていた防湿庫が満杯というわけでもないので、余っているレンズたちを適当に詰め込むことはできるのですが、フードをつけた撮影体勢だと場所を取るし、あのアダプターはどのレンズに着いていたっけなあ……なんて狭い庫内を探すのも面倒。
というわけで、そろそろ重い腰を上げて一時的な保管庫をつくるか……と調べはじめると、問題が発生しました。それがこの記事のテーマ。
湿度計は非常に繊細なもので正確性に乏しい。しかも数年で劣化するらしい。
あれ……? うちの防湿庫、20年近くたつけど湿度計も当時のままだよ……… ( ゚д゚)
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梅雨となれば防湿庫、でも防湿庫って過剰なのでは? そもそもカビってなんぞや? ……ってことで書いたのが以下の記事。
レンズのカビについて 防湿庫はいる?いらない?
http://sstylery.blog.jp/archives/70587143.html
このなかで、機材をいちいち部屋の防湿庫に戻すのは面倒くさいので、一時的な保管庫としてドライボックスを考えていると書きましたが、それを放置したまま冬を越え、あっという間に春が来てしまいました。もともと持っていた防湿庫が満杯というわけでもないので、余っているレンズたちを適当に詰め込むことはできるのですが、フードをつけた撮影体勢だと場所を取るし、あのアダプターはどのレンズに着いていたっけなあ……なんて狭い庫内を探すのも面倒。
というわけで、そろそろ重い腰を上げて一時的な保管庫をつくるか……と調べはじめると、問題が発生しました。それがこの記事のテーマ。
湿度計は非常に繊細なもので正確性に乏しい。しかも数年で劣化するらしい。
あれ……? うちの防湿庫、20年近くたつけど湿度計も当時のままだよ……… ( ゚д゚)
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カテゴリ :「アクセサリ・周辺機器」「よもやま話」
Apo-Makro-Planar 120mm F4 すべて絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はα7でEOSの忠実設定もどきから微調整
このレンズはS-Planar 100mm、Makro-Planar 100mmの上位版という解釈で間違いありません。ただし、中判レンズを35mmカメラで使っているという注釈つき。
順光の強光線でもつやつや、つるつるの余裕のある発色。
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Photoshop Camera RAWの現像設定はα7でEOSの忠実設定もどきから微調整
このレンズはS-Planar 100mm、Makro-Planar 100mmの上位版という解釈で間違いありません。ただし、中判レンズを35mmカメラで使っているという注釈つき。
順光の強光線でもつやつや、つるつるの余裕のある発色。
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いつも文章が長いので、今回は簡潔にいきまする!
使用するマウントアダプターは無限遠を行き過ぎる中国製品、比較的、軽めのレンズを想定しています。
左: よくあるオーバーインフ 右: 無限遠が距離表示と一致
この改造を行うメリットは、スナップの速写性が上がることです。
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え~と、標準~広角系の特定レンズをピントリングの突き当りでほぼ無限遠に合うようにする改造工作の実例です。“ほぼ”とぼかしたのは、この作業はかなり個体差に左右されるので、必ずしもデジタルのピント拡大で合わせた完璧さと同等になるとはかぎらないからです。
使用するマウントアダプターは無限遠を行き過ぎる中国製品、比較的、軽めのレンズを想定しています。
左: よくあるオーバーインフ 右: 無限遠が距離表示と一致
この改造を行うメリットは、スナップの速写性が上がることです。
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カテゴリ :「マウントアダプター」「α7」
ほとんどカメラのレポートがない当サイトですが、今回はめずらしく、CONTAX RTS IIIについてがっつりと書いてみました。なぜ、そう思い立ったのか?というのは、近頃フィルムで撮る人が増えてきたというわりには「RTS IIIを買ったよ!」という記事を見かけないからです。
WEBで見かけるのは現役時代の簡潔な紹介だったり、中古屋さんが売るための記事だったりして、あんまり深いところまで突っ込んだ記事がありません。
ならばあほコンタックスまにあが書くしかない! 多少なりともRTS IIIをちょぼちょぼ持ち出していたこのわたくしめが、バブル時代の超ど級最高級カメラの真実を!(たいして使ってないよね?という突っ込みは正解です)
ど―――ん。
【主な仕様】
シャッター: 32秒~1/8000秒
巻き上げ速度: 秒5コマ
ファインダー: 視野率 約100%、0.74倍
電源: 単三アルカリ/ニッカド電池6本、2CR5
寸法: 156×121×66mm
重量: 1150g(電池別)
※以下、すべての画像が超美品ですが、ぷちぷちぽちぽち傷消しの成果です。まあ、べつに瞬間に命をかけるストリートスナッパーでもなく、のんびり風景写真で使っていたので比較的きれいな個体なのは確かですが。他の記事でもそうですが、WEBでながめる機材はきれいなほうが気持ちがいいという理由から、できるかぎり傷消しをおこなっています。
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まあ、そりゃそうだ……。いまさら、こんな重たいカメラでフィルムを始めようなんて人はいないだろうし、そもそも中古価格が高いのと、ピント合わせの評判がいまいちなので……。
WEBで見かけるのは現役時代の簡潔な紹介だったり、中古屋さんが売るための記事だったりして、あんまり深いところまで突っ込んだ記事がありません。
ならばあほコンタックスまにあが書くしかない! 多少なりともRTS IIIをちょぼちょぼ持ち出していたこのわたくしめが、バブル時代の超ど級最高級カメラの真実を!(たいして使ってないよね?という突っ込みは正解です)
ど―――ん。
【主な仕様】
シャッター: 32秒~1/8000秒
巻き上げ速度: 秒5コマ
ファインダー: 視野率 約100%、0.74倍
電源: 単三アルカリ/ニッカド電池6本、2CR5
寸法: 156×121×66mm
重量: 1150g(電池別)
※以下、すべての画像が超美品ですが、ぷちぷちぽちぽち傷消しの成果です。まあ、べつに瞬間に命をかけるストリートスナッパーでもなく、のんびり風景写真で使っていたので比較的きれいな個体なのは確かですが。他の記事でもそうですが、WEBでながめる機材はきれいなほうが気持ちがいいという理由から、できるかぎり傷消しをおこなっています。
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AEJとMMJがごちゃまぜで、描写を見るだけの絵なので無駄に数が多いです。
しかし、ようやくα7の扱い方がわかってきたかも……。
Planar 50mm F1.7 AEJ MMJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はα7でEOSのスタンダードを模したプロファイルから調整
このレンズは開放からきりっとしているので、あとから写真を見直すと、少し絞ったのかそうでないのかわからなくなります。
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しかし、ようやくα7の扱い方がわかってきたかも……。
Planar 50mm F1.7 AEJ MMJ 注記なければ絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はα7でEOSのスタンダードを模したプロファイルから調整
このレンズは開放からきりっとしているので、あとから写真を見直すと、少し絞ったのかそうでないのかわからなくなります。
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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。
お問い合わせ: ahocontaxmania@gmail.com
※適切な引用のみコンテンツの一部利用を認めます。出典表記のみの利己的な転載は認めません。
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*メインはCONTAXレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていてわりと読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。
*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。
*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。
*メーカーの公式本。たしか、MM時代のレンズ群にMTFチャートとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たりさわりのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。
*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。
*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に参加している築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、わりとあちこちに記事を寄せている人なので内容が重複する印象あり。
*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。
*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。
*Planar 50mm F1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングを合わせると軽快かつほどほどの深さでベター。
*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。
*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。