ZEISSレンズとかなんとか

*レンズ比較したり、適当なこと語ったり*

オールドレンズのお勧め度 CONTAXとの比較も

CONTAXの描写性能を確認するために比較したオールドレンズの評価をまとめておきます。(便宜上、新しめのAFレンズも含みます)
繰り返しますが、レンズ評価というのは何を重視するかで変わってきますし、特に古いレンズは描写性能の低さを個々人が好き勝手に解釈する世界でもありますので、正解を提示する内容ではないことにご留意ください。

レンズは適宜、追加していきます。
☆評価はオールドレンズでは一貫性が維持できないのでやめました。


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Planar 50mm F1.4再考 #22 ContarexとPancolar 野外比較

前回の記事の続きで、Contarex Planar 50mmm F2が本当にその格付けにふさわしいレンズかどうかを調べるために、同時代のPancolar 50mm F2(EXAKTA)と比較してみます。

参考までに海外のCamera-wiki.orgによると、当時の広告に記載されたContarex I + Planar 50mm F2の価格は1450DM(ドイツマルク)、Exakta Varex IIa + Pancolar 50mm F2が691DMと、カメラ本体を含んだ価格としては、2倍少々の開きがあります。技術の極まった現代では価格差2倍のレンズがその描写で明らかな差をつけるなんてことは考えにくいですが、この時代は硝材も設計も発展途上、自分自身もオールドレンズマニアといえるほど詳しくないのでこの比較はまったく予想が付かず、とても興味深い内容となります。

※シリーズ記事なので、検索などでいきなりこの記事に辿り着いた方は以下のリンクを前もってご覧ください。

Planar 50mm F1.4再考 #21 Contarex Planar 50mm F2 野外比較

Planar 50mm F1.4再考 #20 Contarex Planar 50mm F2 室内比較

なぜ、Pancolarなのか?というのは、Contarex Planarと同じ1950年代の設計かつ4群6枚ガウス型の一眼レフ用交換レンズという条件を満たしているからです。ただし、信頼性のあるオールドレンズ記事ならこの人!というM42スパイラルさんによると、Pancolar 50mm F2はFlexon 50mm F2のマイナーチェンジらしいので、1959年発売のContarex Planar 50mmm F2よりやや設計が古いかもしれません。設計が古いということは使用している硝材も古い可能性があるので(新しい硝材ほど高性能!)、もしかしたら今回の焦点であるコスト面を脇に置いたとしても、ややPancolarに不利があるのかもしれませんが……。

M42 Mount Spiral
「Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8(M42)rev.2」

Pancolarのルーツはプロ用一眼レフカメラのPraktina、およびExaktaの交換レンズとして供給されたFlexon(フレクソン) 50mm F2で、このレンズは1957年から1960年までの3年間に19400本が生産されている。Flexonは1959年にPancolar 50mm F2へと改称され、その後1969年までの10年間で133500本が生産されている。


が、そんな難しいことばかり言っていても仕方がないので、とりあえず始めてみましょう、Contarex Planarが本当に王様レンズなのかを検証するための厳密比較。

それでは皆さん、レンズがPancolarということでお手を拝借、

(・人・)パン  (#゚Д゚) コラ-!! 


※これをやらない人は先へ進んではいけません。
※さあ、恥ずかしがらずに、ぱんっと手を合わせたあとに思いっきりモニターに向かって怒鳴りつけましょう!(近所迷惑なのでエイヤーと怒るフリだけで)


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リングフラッシュとは何なのか? その2 理論と実践

マクロ撮影のリングフラッシュ、自分自身も接写の専門家ではないので一度、正しい知識を仕入れておこうとインターネット検索をすると、どうも食い足りないのです……。あのCANONでさえも、作例はちょっとした小物を使ってリングフラッシュの効果を説明しているだけで、なるほど、こりゃすごい!と一般消費者を惹きつけるような写真はありません。
Flash Work EOS×SPEEDLITE
https://cweb.canon.jp/camera/flashwork/macro/ring/index.html

もともと、リングフラッシュは標本撮影用として被写体の細部がしっかり写っていればそれで十分なのでしょうが、どうもネットで見かけるこれらの説明は本質を捉えていないように思うのです。そんなわけで、発光部がこの形なら、たぶんこうだよな……と、今回、K&F CONCEPTさんのご厚意ではじめてリングフラッシュを手にした自分が試し撮りしてみたのがこの写真です。

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そして、さらなるアレンジをしてみたのが次の写真。
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ふおお……やっぱりリングフラッシュっておもしろいアイテムじゃないか! と、ひとり深夜に小躍りするあほコンタックスまにあでしたが、これらの写真は嘘偽りなしになんのセッティングもなく、ただリングフラッシュをマクロレンズに装着してEOS 5Dで撮影しただけです。

そんなわけで、世に見過ごされているであろうリングフラッシュの可能性を発掘するために、まずは理論面とそれに基づいた実例を整理しておきましょう。

すなわち、リングフラッシュは標本撮影を超えるっ!!

[◎]ヽ(`・ω・́)  コエルヨ !!


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買ってはいけないモニターキャリブレーションツール 2019年1月時点の話

これはメーカーに喧嘩を売る形になってしまうのかもしれませんが、しかたありません。いち消費者として、明かな欠点を抱えたこの商品についてきちんと情報を周知せずに売り続けている現状が歯がゆいからです。

X-Rite
ColorMunki Smile

【 ColorMunki Smileのユーザー例/特徴 】
  • カラーマネージメント 初心者向け。
  • はじめてモニターキャリブレーションを行う方。
  • RAWデータの現像を、正しい色のモニターで行いたい方。
  • SNSやWebでの写真の色を正しく表示したい方。
  • モニターのキャリブレーションが可能。
  • 撮影した写真データをディスプレイ上で見るための色温度「D65」をサポート。
  • ColorTRUEモバイルアプリケーションのサポートあり。




ColorMunki Smileは消費者にとってリスクの高いものであり、すべてを理解してこれを選ぶことは止めませんが、記事執筆時の現状ではメーカー自身も十分な注意喚起をしていません。したがって、それに言及するのが今回の記事です。


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アトムレンズの黄変除去 RE GN TOPCOR M 50mm F1.4

アトムレンズとはなんぞや……というのは超マニアックな世界の話ですが、ずいぶんと以前から研究している方がいますのでそちらをご覧ください。

ウランガラス同好会HP
「アトムレンズ(トリウムレンズ)(放射能レンズ)」


アトムレンズとは?
(トリウムレンズとは?)
(放射能レンズとは?)
レンズに酸化トリウムを使って、屈折率の高いレンズを製造することは、1948年に米国で発明され、1953年に、ドイツのエルンスト・ライツ社のライカ(LEICA)が「ズミクロン(Summicron)レンズ」として採用し、「空気さえも写る」という素晴らしい評判を得たそうです。 ただ、このレンズは、数年で黄色く変色するということで、その原因はトリウムの放射能が影響していると思われます。トリウムの含有量は10-30%程度とされていますから。

米国の「放射能を含んだ一般消費財」のページ(下記)より、KT会員の翻訳
http://www.orau.org/ptp/collection/consumer%20products/consumer.htm

「トリウム入りレンズ」
 光学レンズを設計するためには、屈折の高いガラスを使用することが望ましい。屈折率がより大きいと、それだけ光をより多く曲げることが出来る。これでガラスの必要な湾曲を減らすことが出来るので、レンズはより薄くて、もっと軽くすることができる。1949年に、コダックのPaolis により、特許(トリウム12%、ボロン36%、ランタン12%、バリウム20%、カルシウム20%)が出された。後に、最高28%のトリウム酸化物を含むようになった。


まあようするに、写真レンズに使われる硝材がまだまだ発展途上だった時代に、スーパーな手法を開発したけど数年後にガラスの変色が見つかって、こんなんダメじゃないか  ( ゚д゚)、 ペッ となってしまったわけです(※誇張歪曲あり)。ただし、謎なのは、有名なSummicron 50mm F2が1950年代のレンズなのに、そのあとのかなり遅い時期までアトムレンズが作られ続けてきた事実です。今回、記事中で扱うのも1973年発売のRE GN TOPCOR M 50mm F1.4で、すでに黄変リスクが分かっていたはずの時期にメーカーがこういった硝材を採用した理由はなんなのでしょう? ライカはさすがに高級カメラの誇りがあるのか、Summicron 50mm以降、トリウム含有硝材の使用をやめたようですが、国内メーカーには黄変のデメリットよりも優先させたい事柄があったのでしょうか。カラーフィルムよりもモノクロフィルムが一般的だった時代性か、はたまた、放射性物質の含有量を減らすことで新製品の発売サイクル程度ではガラスの変色も許容範囲内だろうという商売的な判断か。

当時の記事を深堀りすれば、なにかしらメーカーの声が出てきそうな気もしますが、それはさておき、アトムレンズの黄変除去と、その前後の描写の違いなどを、いつもの調子でしっかりと解説していきたいと思います。


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Planar 50mm F1.4再考 #21 Contarex Planar 50mm F2 野外比較

今回のテーマは至極、簡単です。

ContarexのPlanar 50mm F2は、まさにその王たる名にふさわしい標準レンズか否か?


ど―――ん!! (°言°;) マ,マジカ…  

という、果てしなく壮大な前フリをしてしまいましたが、これにはきちんとオチがつきます。なので、この記事がいったいどういう結末になるのかは終ってみてのお楽しみ。

でも、先に注意がひとつあります。CONTAX Planar 50mm F1.4との比較はここでいっきに終わらせますが、結論は同時代のPancolar 50mm F2が登場する次の記事まで持ち越しです。というのも、厳密比較をすることでレンズの特性は確実に掴めるのですが、じゃあ、それをどう解釈するか?という段階で、当時と同じ目線が必要になるからです。そこで、入手したのがS/Nの古いPancolar、これでContarex Planarの評価は万全というわけです。

まずは、その第一弾となる比較のはじまりはじまり~。

※山ほど画像を読み込みますので、モバイル閲覧は注意!


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YONGNUO YN600 Air 軽くて薄いライトです

つい、ヤングノ!と読みたくなってしまうヨンヌオ、Beijingも北京という日本人にとってはわけわからん中国語の英語表記なので、もうYONGNUOは親しみやすい漢字の永諾でいいんじゃないかと思いますが、日本語仕様のWindowsでは変換が出てきません。ふおっ!!


……というどうでもいい前置きはともかく、
YONGNUO YN600 AirというLEDビデオライトを買いました。


その理由は、これからしっかりと物撮りをしていこうと決意したからではなく、マクベスチャートを撮影するときと、焦点内外像を調べる時に安定した面光源を使いたかったからです。最初に言ってしまうと、これ一台だけで物撮りをするのは難しいです。基本的に、商品撮影は被写体をたっぷりとカバーできる大きな光源を使います。その意味では、YN600 Airの面積は小物に適したサイズしかなく、それで良いとしてもレフやらディフューザーやらが不要というわけではありません。そもそも、このライト、ビデオ撮影用ですし。

ちゅうわけで、YONGNUO YN600 Airのレビューですが、写真用にこれを買っても、まだ他にも買い足す物があるよ!という警告をしながら、いつものように始めてみたいと思います。




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S-Planar 60mm F2.8 AEG 黒マウント 初期型

初期型が良いらしいという噂のS-Planar 60mm F2.8。さて、その感触は……。

カメラは旧機種のEOS 5D
S-Planar 60mm F2.8 AEG 注記ないものは絞り開放
Photoshop Camera RAWの現像設定はスタンダードから微調整のみ


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リングフラッシュとは何なのか? その1 K&F CONCEPT KF-150(CANON EOS用)

【PR】K&F CONCEPT マクロリングフラッシュ KF-150 !!


……と、いきなり大文字ではじめるのはワケがありまして、実はこれ、以前の新型M42 - NEXアダプターに続いてK&Fさんに機材提供を受けたからです。

ですが、他とは違うヘンテコ記事を書くことにおいては自負があるあほコンタックスまにあ、例によって「ワタシ、ヨイトコロ、モワルイトコロモ、カクケド、アナタハソレデイイカ?」 [◎△◎] という前世紀のロボットのような片言英語で公平なレビューをしてもよいという約束を頂いたので(*1)、

通販のレビューサイトとは一風変わったゴリゴリの記事内容でお届けしたいと思います。


(*1 前回も同じやりとりをしましたが、今回は英語を使うグローバルマーケティング部の方なので。 メーカー様に対しましては、いつも不躾な態度で大変申し訳ございません。<(_ _)><(_ _)><(_ _)> )


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CONTAX N Planar 85mm F1.4 まとめ

このまとめは、主に古いAEG/MMJとの比較で得た印象が元になっているので、デジタル時代の他社レンズを混じえた評価は不明です。その意味では、N Planar 85mmの個性を完全に掴んだとは言い切れず、やや心残りもありますが……。


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その辺写真の機材ブログ。画像と記事は時々整理、日付も変更。

クリックなしの大きい画像集はこちら。

お問い合わせ: ahocontaxmania@gmail.com

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*メインはCONTAXのZEISSレンズで、その他ROLLEI、HASSELBLADなど少々。レンズ構成ごとにページが分かれていて割と読み応えあり。ボディはなし。乱発され内容も薄かったこのシリーズの中で唯一面白かったZEISS本。作例よりも語り中心。


*おすすめ。文字の分量は少なめだが書いてあることは濃い。写真よし、記事よし、品よし。


*おすすめ。レンズ描写にテーマを絞っていて文章が読み応えあり。内容的には無難なレンズ本と濃厚なマニア本の中間あたりで、レンズの特徴はそれなりに出ています。いまいち売れなかったのは作例に面白味がないため。


*メーカーの公式本。たしか、MM時代のMTFデータとプロの作品とZEISS技術者のインタビューなど。メーカー発なので当たり障りのない内容、コレクター向け。定価4,000円くらいの豪華本だったので、それを目安に購入検討を。


*詳細なボディ解説で、たしかレンズはクローズアップされてなかったはず。あんまり記憶に残っていません。


*「季刊クラシックカメラ 10ツァイスTレンズの描写力、表現力」に解説を寄せている築地氏が書いているので兄弟本みたいな内容。平均以上の充実度ですが、割とあちこちに記事を書いている人なので内容が重複する印象あり。


*CONTAXレンズを数値評価でばっさり。当時のユーザーの情熱的な声とは対照的に、たいして褒められていないのが面白かったり。


*ネットの普及していない時代にこれだけ各レンズの特徴に深く言及した人はいませんでした。書いてあることはかなり的確ですが、今時のデータ主義とは違い当時の熱量をそのまま表した官能評価です。オールドレンズで有名な澤村氏の口調に似ているかも。ただし、カラーメーターを使い印刷にもこだわったその姿勢は雑誌作例をゆうに超えています。


*90年代クラカメブームの隠れた先駆者で、古今東西のレンズを一律で横並びに評価した記事は一部の人たちにじわじわと火をつけました。レンズの階調描写について水墨画の複写を例に出していたのは今にして思えばまさに的確。レンズ評そのものは淡泊なので、ネット時代に参考になるとしたら機材運用に対する現実的なものの見方でしょうか。


*Carl ZeissはPフィルターを嫌うようで、CONTAX時代もUVフィルターはマルチコーティング、Pフィルターはシングルコーティング=保護用だから撮影時には使うなよ(無言の圧力)みたいな感じでした。フィルターのT*にどこまで意味があるのかは分かりませんが拘る方はどこまでも突き進むべし!


*マルミ製リアキャップ。形は純正とは違います。今時はマウント変換後の他社用を使うのが常套でしょか。


*Planar 50mm f1.4はこの67mm金属フードに55-67ステップアップリングをかませると軽快かつほどほどの深さでベター。


*上記組み合わせの55-67ステップアップリング。


*中華アダプターやレンズフードの反射防止に。


*ここまでのクオリティがいるかはともかく、安心の国産アダプター。中国製を選ぶ方は確実な遠景撮影ができる代わりにミラー衝突の危険が高まることを承知の上で。宮元製作所の直販サイトの方が安いかも。


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